「VIVANT」続編からAIを導入した理由 プロデューサーが明かす“大きな狙い”

日曜劇場「VIVANT」(TBS系・毎週日曜よる9時~)の飯田和孝プロデューサーが、6日に放送された第17話の反響を振り返りながら、第2シーズンからAIを導入した狙いを明かした。
第17話では、自衛隊直轄の非公認組織「別班」と警視庁公安部が手を組み、主人公・乃木憂助(堺雅人)と佐野公安部部長(坂東彌十郎)が、公安内部に潜む裏切り者をあぶり出した。一方で、公安・野崎守(阿部寛)が“中国の別班”こと「シンシー」に潜入捜査していたことがバレてしまい、別班司令部は、黒須駿(松坂桃李)らシンシーに捕らわれた5人の奪還を断念。あまりに非情な決定を受け入れずにいた乃木は、覚悟を決め、「仲間」との作戦実行へと動き出した。
「仲間、友への愛」が描かれた第17話。飯田和孝プロデューサーは「第17話は、VIVANTの真骨頂とも言える回だったと思います」と振り返る。
「VIVANTに流れる血液というか、第1シーズンから根底に据えているのは、人との繋がりであり、愛情の部分です。第1シーズンでは、乃木が『生き別れた父の愛』を探す物語と定義していたのですが、第17話で描いたのは『仲間、友への愛』でした」
「別班は互いを知ることのない存在ではなりながらも、乃木が弟分である黒須を思う場面、長野が熊谷を思うシーン、そしてノコルが兄である乃木を叱咤するシーン、全てが心の奥底にある静かな愛からくる感情であり、『誰かを思うからこそ、人は強くなれること』を表現しています」
また、SNSに投稿された視聴者の反応もこれまでとは違うものだったという。「第17話はまさに、この様な感情の動きが大きな波となって押し寄せるシーンの連続でした。視聴者のみなさんの反応を見ていると、第16話までと比べて、感情面での感想がSNSでも多かった様に思います。同時にこの様なエピソードは、視聴するのもかなりの体力が必要だと思っていて、ご視聴いただいたみなさまには、心から感謝したいです!」
第17話では、乃木がAI技術を応用した一手を仕掛けた。第2シーズンからは、別班が運用するAIハヤトなど、AIが物語に大きく関わっている。飯田プロデューサーは「AIを用いた理由として、どの企業やさらには学校でもAIが当たり前になっているという時代の必然性、情報整理役として試聴の助けになる、ということももちろんあるのですが、それ以上に大きな狙いがあるんです」と打ち明ける。
「それは『人物の感情をより浮き上がらせる効果』にあります。超人的である種機械的な別班とAIの掛け合わせが、非人間っぽさを倍増させるからこそ、人が人に心を寄せるシーンや、感情を押し殺さずに爆発させるシーンが、より人間っぽく感じられる、世界観、枠組みとしてAIがあることで、そこに生きている人間の体温までも感じてもらえるのではと思っています」
「ハリウッド映画の近未来ものや、SFものなど、設定が飛んでいるからこそ、シンプルに人物の感情を追えるのと似た効果を生み出していると感じています」と続けた飯田プロデューサー。「この組み合わせに、今後も注目してみていただけると、よりシンプルに物語に入り込めると思いますので、引き続きよろしくお願いします!!!」と視聴者に呼びかけた。(編集部・倉本拓弥)



