眞栄田郷敦、4年ぶり2度目大河 27年「逆賊の幕臣」で孝明天皇役、追加キャスト4名発表

俳優の眞栄田郷敦が、松坂桃李主演による2027年のNHK大河ドラマ「逆賊の幕臣」に出演することが明らかになった。眞栄田が演じるのは、幕府の開国路線に立ちはだかる孝明天皇。眞栄田にとって大河ドラマへの出演は2023年放送の「どうする家康」(武田勝頼役)以来、約4年ぶり・2度目。眞栄田のほか奥野壮、山中崇、長塚京三の出演が発表された。
大河ドラマ第66作目となる本作は、“勝海舟のライバル”と言われ、日本初の遣米使節として新時代の文明を体感した幕臣・小栗上野介忠順(松坂)を主人公にしたストーリー。脚本を、連続テレビ小説「おかえりモネ」やドラマ「きのう何食べた?」などの安達奈緒子が務める。キャストはこれまで松坂のほか大沢たかお、上白石萌音、北村有起哉、鈴木京香、岡部たかし、中村雅俊らの出演が発表されている。
新たに発表されたのは、江戸の幕府に京からプレッシャーをかける朝廷の人々を演じるキャスト。眞栄田演じる孝明天皇は、激動の幕末前夜に即位し、数え年23歳の年にペリーが来航した際に御所が火事に見舞われ、避難時に京の町と民衆の姿を初めて目にする。国の安寧を守ろうと慣例を破って幕政に意見し「攘夷(じょうい)」を要求していくが、幕府が通商条約を無断で調印したため激怒。天皇の不満が大義名分となり、過激な尊王(そんのう)攘夷派が勢いを増し始める。それを抑えきれない幕府は、開国を進めながらも朝廷に対しては攘夷のポーズを取り、天皇の威光に頼るように。やがて倒幕の炎が自らの意図に反して燃え広がり、天皇は苦悩を深めていく。
眞栄田は出演にあたり「孝明天皇は、強い好奇心と「神の国である日の本」への誇りと信念を持ちながらも、御所の中で育ち、外の世界を直接知らない若き帝だと感じています。大きく時代が動いていく中で、異国への恐れや怒りだけではなく、初めて民の姿を見たことで「自分が守るべき国」の実感が変わっていく。その繊細な変化と自分の言葉一つが政治を揺らし、人々を動かしてしまう。その重さと危うさも丁寧に演じていきたいです」とコメント。
孝明天皇の第二皇子、明治天皇に奥野壮、孝明天皇のもとでフィクサーとなっていく公家・岩倉具視(いわくら・ともみ)に山中崇、太閤(たいこう)・鷹司政通(たかつかさ・まさみち)に長塚京三がふんする。
今回のキャスティング発表に、制作統括・勝田夏子は以下のようにコメントを寄せている。
「今回は、日本の西側から江戸の幕府に大きなプレッシャーを与える朝廷周りの皆さんです。幕末史の混迷の大きな発端の一つは、幕府が踏み切った開国に孝明天皇が「待った」をかけたことでした。主人公・小栗がアメリカまで行って批准してきた通商条約を、西洋列強は「守れ」と言い、朝廷や攘夷派は「破れ」と言う、この板挟みが幕府を追い詰めていきます。そんなわけで、当ドラマの朝廷は「はんなり」というより、むしろ「強そう」です。眞栄田郷敦さん演じる孝明天皇の、ナイーブさを併せ持ちながらも力強い瞳。奥野壮さん演じる明治天皇の、若々しさ、清新さの中にある品格。山中崇さん演じる岩倉具視の、忠臣的振る舞いの裏にある隠しきれない策士ぶり。そして長塚京三さん演じる鷹司政通の、朝廷のドンとしての老獪(ろうかい)さと風格。小栗さんと幕臣たちは大ピンチです。どうぞお楽しみに!」(編集部・石井百合子)



