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大河ドラマ「逆賊の幕臣」松坂桃李&脚本・安達奈緒子の起用理由は?

松坂桃李と脚本を担当する安達奈緒子。
松坂桃李と脚本を担当する安達奈緒子。

 3日、2027年大河ドラマが小栗上野介忠順(おぐりこうずけのすけただまさ)を主人公にした「逆賊の幕臣」に決定し、松坂桃李が主演を務めることが発表された。発表会見に臨んだ制作統括を務める勝田夏子が、幕末を題材に選んだ理由や松坂への期待、さらには脚本を務める安達奈緒子の起用理由などを語った。

【画像】2027年大河ドラマ制作・主演発表会見の様子

 第66作目となる大河ドラマ「逆賊の幕臣」は、幕末において幕府を倒した側ではなく、幕臣の側から幕末史を描く意欲作。幕臣・小栗上野介忠順を主人公に、新しい国の形をデザインした江戸幕府の天才であり「逆賊」とされた小栗を通して、変わりゆく時代を描くエンターテインメント作品だ。

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 勝田プロデューサーは、松坂の起用理由について「彼がデビュー当時、(連続テレビ小説)『梅ちゃん先生』でご一緒して以来、大河ドラマ『軍司官兵衛』、ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』と3度ご一緒していますが、演技力や人柄はもちろん、それぞれの作品のなかで、彼が演じる役に対する作り手の狙いのようなものを的確に捉えてくださる方だと感じていた。とても信頼できる俳優さんだと思っていました」と語った。

逆賊の幕臣
制作統括を務める勝田夏子プロデューサー。

 さらに、勝田プロデューサーは「逆賊の幕臣」というタイトルに込めた思いについて「幕府の命運を一心に背負った小栗さんほどの人物が、ほとんど後世に知られていない。それは明治維新政府が彼を逆賊として歴史の闇に葬ったから。でも小栗さんほど日本の未来に尽くした人はいない。その理不尽さを逆説的に表現したいと思った」と語った。

 また、幕末はいまの現代と似ていると定義づける勝田プロデューサーは「時代の大きな変わり目に遭遇しているいま、いろいろな価値観が崩れて分断化が深刻化している。小栗さんを振り返ることで、いまに生きている人の気づきになれば」と作品への思いを述べた。そして「ある種小栗さんというのは、完全なる人物ではない部分も持ち合わせている。そんなちょっとダメなところも、松坂さんはしっかり演じていただけると思っています」と松坂の演技力に期待を寄せた。

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 連続テレビ小説「おかえりモネ」などを担当していた安達が脚本を担当する。勝田プロデューサーは安達について「民放などでは優しい作風のドラマなどを手掛けていることもありますが、人生や世の中のシビアなところを描くのにも長けた方なんです」とセールスポイントをあげた。同席した安達は「NHKさんの大看板である大河ドラマで、幕末を題材に描けるのはとても光栄。身が引き締まる思いです」と緊張気味に語り「小栗忠順は天才でありチャーミング。明治政府側ではない幕府側からの目でもう一つの歴史をお見せできれば」と意気込みを語った。(磯部正和)

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