朝ドラ「ブラッサム」スタート!冒頭で松田聖子の「チェリーブラッサム」が使われた理由は?

石橋静河が主演を務める2026年後期放送のNHKの連続テレビ小説「ブラッサム」(NHK総合・月~土、午前8時~ほか)の第1話が放送され、ドラマの主題歌が流れる直前のシーンで、1981年のヒット曲「チェリーブラッサム」(松田聖子)が印象的に使用された。本作の制作統括を務める村山峻平に本曲を第一話の冒頭に使用した理由を聞いた。
本作は、明治から昭和にかけて自由を求め、書くことを通じて自らと向き合い続けた作家・宇野千代をモデルとした連続テレビ小説第115作。岩国市に生まれた主人公・葉野珠(はの・たま)が、波瀾万丈な人生を歩みながら、小説家として大成していく姿を描く。ヒロインの珠役は石橋のほか、幼少期を村上蘭が、1980年代の晩年期を加賀まりこが演じる。
第1週の週タイトルは「私の父、私の母」(9月28日~10月2日放送予定)。第1回は昭和57年、1980年代の珠から始まり、珠が執筆をする横で、ラジオから当時の流行歌として「チェリーブラッサム」が流れるという演出がなされていた。村山は「まさにその時代、80年代に流れていた曲。1980年代っていうのは、イメージがしやすいようでしにくい部分があると思うんですけど、当時を覚えている方は、やっぱり歌謡曲でその時代の世界観っていうのが見えてくるし、イメージも作りやすい。演出と話をしてこの曲の使用を決めました」と本曲の選曲理由を明かした。
モデルとなった宇野千代のトレードマークでもあった桜にちなみ、ドラマには「咲き誇れ」というメッセージも込められている。これがYOASOBIの歌う主題歌「咲き誇れ」にも使用されている。村山はこの「咲き誇れ」というメッセージについても、「自分に対して『咲き誇れ、わたし』という意味と自分が咲き誇った後、『咲き誇れ、あなた』と隣の人にも咲き誇ってほしいと願うことが、世の中がさらに良くなることに繋がる。そんな意味合いを込めています」と紹介した。
台本上、最初から「チェリーブラッサム」が使われる予定ではなかったとも振り返り、「宇野千代さんがとっても好きだった『桜』っていうところと引っ掛けて何の曲を冒頭で流すかとなった時に、松田聖子さんの『チェリーブラッサム』を使うことに決まったんです。冒頭にこの曲を使うことで素敵なドラマの入口になれないかなというふうに思いました」と『桜』や『咲き誇る』を連想させる同曲に白羽の矢が立ったと説明。
「朝ドラというのは幅広い年齢の方々が見ていらっしゃる。その中でおじいちゃん、おばあちゃんたちが、この曲を聴いて『この頃はね』っていうような家族の会話に繋がれればいいなと思ってそうしました」と話していた。(取材・文:名鹿祥史)



