成田凌が最優秀男優賞受賞!グランプリはミルチョ・マンチェフスキ監督『妹兄とマンホールの蓋』

第39回東京国際映画祭

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代理で最優秀男優賞のトロフィーを受け取った三島有紀子監督(右)と、プレゼンターの渡辺真起子
代理で最優秀男優賞のトロフィーを受け取った三島有紀子監督(右)と、プレゼンターの渡辺真起子

 第39回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが4日、ヒューリックホール東京(東京・有楽町)で行われ、『男ともだち』に出演した成田凌が最優秀男優賞を受賞した。最高賞にあたる「東京グランプリ/東京都知事賞」をミルチョ・マンチェフスキ監督の『妹兄とマンホールの蓋』(北マケドニア、ブルガリア、セルビア、アルバニア、イタリア、イギリス合作)が、最優秀女優賞を『ふたりを結ぶ夜』(フランス、香港合作)のフー・リンが受賞した。

【画像】セレモニーの様子

 千早茜の小説を映画化した『男ともだち』は、異性の友人同士の感情の機微を描いた人間ドラマ。30歳を目前に停滞していたイラストレーターの神名(松岡茉優)の人生が、7年ぶりに再会した特別な異性の友人と過ごすことによって変化していく。成田は、主人公・神名が7年ぶりに再会する大学の先輩ハセオを演じている。

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 成田が出席できなかったため、授賞式には同作の三島有紀子監督が登壇した。三島監督はプレゼンターとハグを交わすと、「この光景を成田凌さんに見せたいです。成田さんの良さを審査員の皆さんが見つけてくれて嬉しい」と笑顔を見せ、「成田さんは沈黙の中に、言葉の裏に、身体性の中に、感情を宿すことができる希少な俳優さん。私たちは彼を信頼していましたし、彼が間違いなくこの作品を豊かにしてくれたと思います」と受賞を喜んだ。また、撮影中、雪が降らず困った時に成田が監督の隣で「雪降れ」と祈ると、本当に雪が降ったという撮影中のハプニングなど紹介していた。

 「東京グランプリ/東京都知事賞」に輝いた『妹兄とマンホールの蓋』は、ビフォア・ザ・レイン』(1994)でベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したマンチェフスキの新作。北マケドニアの首都スコピエの周縁部を舞台に、マンホールの蓋や彫像をスクラップ屋に売って生計を立てる貧しい兄妹の日々を追う。ミルチョ・マンチェフスキ監督は会場にビデオメッセージを寄せ、「東京国際映画祭に参加するのは3回目か4回目。大好きな映画祭です。今回の受賞については、風変わりな映画の、ささやかな名誉回復だと私は思っています。パートナーの皆さんに感謝します」とメッセージを伝えた。

山下聡副知事、『妹兄とマンホールの蓋』キャストのサラ・クリモスカ、フィリップ・トライコヴィッチ、プロデューサーのヤネ・チョルトシェフ

 最優秀女優賞のフー・リンはフランス、香港合作の『ふたりを結ぶ夜』での寮母役が評価された。同作は大都会・上海を舞台に、孤独や家族の問題という深い傷を抱えた大学生と、寮の管理人という、年の離れた男女の恋愛模様を描く人間ドラマ。フー・リンは鮮やかなチャイナドレスで登壇し、感激の涙を見せつつ、「東京国際映画祭の皆さんに感謝を申し上げたいです。私のチーム、父、母、そして私を育ててくれた北京電影学院の先生方にも感謝をしたいです」と感謝を述べた。

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最優秀女優賞を受賞したフー・リン

 今年の東京国際映画祭は、10月26日から11月4日まで日比谷・有楽町・丸の内・銀座地区で開催され、コンペティション部門は、日本から3作品を含む全15作品が選出。期間中に204本の作品が上映された。国際審査委員長はロルフ・デ・ヒーア(脚本家・映画監督・プロデューサー)が務め、審査委員はアレックス・ロー(プロデューサー)、オ・ジョンワン(プロデューサー)、渡辺真起子(俳優)、 ヨブ・ムーア(カラリスト)が務めた。

 受賞結果は以下の通り。(取材・文:名鹿祥史)

東京グランプリ/東京都知事賞:『妹兄のマンホールの蓋』(ミルチョ・マンチェフスキ監督監督/北マケドニア、ブルガリア、セルビア、アルバニア、イタリア、イギリス合作)
審査委員特別賞:『魔法の星図』(スン・シュン監督/シンガポール)
最優秀監督賞:リサンドロ・アロンソ監督『ふたつの自由』(チリ、アルゼンチン、ルクセンブルク、ドイツ、イギリス合作)
最優秀女優賞:フー・リン(胡伶)『ふたりを結ぶ夜』(フランス、香港合作)
最優秀男優賞:成田凌『男ともだち』(日本)
最優秀芸術貢献賞:『今日が終わるまで』(イェレナ・マクシモヴィッチ監督/セルビア、ブルガリア、スロベニア、モンテネグロ、クロアチア、ドイツ合作)
観客賞:『ヘイゼル85』(テオドラ・アナ・ミハイ監督/ベルギー、オランダ、ドイツ合作)
「アジアの未来」作品賞:『シェリフェ』(タレク・ダウド監督/スイス、トルコ合作)
スペシャルメンション:『12月のジャニ』(アリアニ・ダルマワン監督/インドネシア)
Nippon Cinema Now部門作品賞『シルバー・エクスプレス』(田中未来監督)
Nippon Cinema Now審査委員特別賞『いえないふたり』(まつむらしんご監督)
アジア学生映画コンファレス作品賞:『太陽の下を駆け抜けて』(グエン・ヴー・ヒエン・チー監督/ベトナム)
アジア学生映画コンファレス審査員特別賞:『彼女のすべて』(キム・ナムヒョン監督/韓国)、『すべて順調』(ナ・リーチェン監督/シンガポール)

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