【ネタバレ】「相棒」“完全犯罪”を暴いた右京の慧眼 被害者のクズっぷりに驚がく

完全犯罪の真相を暴く右京さん
完全犯罪の真相を暴く右京さん - (C)テレビ朝日

 ドラマ「相棒season25」(テレビ朝日系・毎週水曜よる9時~)の第3話「裁かれたい殺人」が、4日に放送された。完全犯罪に挑む特命係の杉下右京(水谷豊)と亀山薫(寺脇康文)の活躍を描くが、切ない事件の真相に「これで1時間か…2時間映画見た満足感」「泣いた。愛だった。かなしい」「凄く相棒らしい何とも言えない後味の回」と絶賛の声が溢れている。さらに、「刑事が優秀すぎたな」「相手が右京さんだからこそ迎えた結末」「全て真実は暴かれちゃいますね右京さんの前では」と自称・完全犯罪の真相をたやすく見抜く右京の慧眼に感心する人も多く見られた。(以下、内容に触れています)

【第3話場面写真】右京vs“完全犯罪”!自首した教師の秘密とは

 清水俊平(森永悠希)という男が、人を殺したと自首してきた。伊丹憲一(川原和久)、芹沢慶二(山中崇史)、出雲麗音(篠原ゆき子)ら捜査一課の面々は、自首マニアだろうと軽んじて特命係に捜査を押し付ける。「右京さんどうします?」と問う薫に「どうもこうも、決まってるじゃないですか」と右京。勝手知ったる薫は「たぶんやる」。

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 清水は、「緋色の研究」のシャーロック・ホームズを引き合いに、高い観察力と鋭い推理力を持っているか確かめたいと特命係に挑んできた。右京はわずかな手がかりから、彼が高校の科学の先生であること、さらに重い病を患っていることを言い当てる。余命1か月を宣告されたという清水は、1年前に同僚教師の七里浩久(櫻居ジョーイ)を殺害したことを告白。罪の意識から裁かれたいと思ったが、遺体を特殊な溶解液で溶かし、凶器は海に捨てたため、証拠は残してないという。咳込んで倒れながら清水は「私が生きているうちに、この完全犯罪をあばいてください」と懇願する。

 七里は確かに行方不明になっていた。清水は七里からいじめを受けており、金も貸していたという。教頭先生も現場を目撃していたが、見て見ぬふりをしていた。殺害現場だという屋上にも血痕などの痕跡はないが、薬品を使ったらしき跡は見つかった。

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 右京は、清水の所持品に綺麗な状態で大切にしているとおぼしき文庫本「春にして君を離れ」を見つけた。アガサ・クリスティーの作品だが、殺人事件は起きず、人の心理を描く物語だ。一方で、清水の部屋には折り目(ドッグイヤー)を付けた「緋色の研究」があった。

 七里が顧問だったソフトボール部の石上萌華(安藤美優)への聞き込みで、同僚の教師・稲村真由美(荒川ちか)が七里とつきあっていたことがわかった。真由美がミステリー好きで好意をもっていたが、七里と恋仲になることが許せなかったと清水。本当に憎んでいたのは期待を持たせたのにあんな男を選んだ真由美で、愛する男を殺して苦しめようと思ったと言うが……。

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 借金を抱えていた七里だが、定期的に金の振り込みがあった。部室で生徒の様子を盗撮した動画を密かに販売していたようだ。萌華によると、大ごとにしたらネットに流すと脅されていたという。教頭も知っていたが、動画を削除させるだけで警察には通報していなかった。清水は、生徒を守るために七里を殺したのか?

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 清水の自供から、実は捨てていなかった凶器が見つかり、七里の血液と清水の指紋が採取された。伊丹は「こっから先は捜査一課がひきつぐ」と宣言、薫は「一言くらい感謝の言葉あっても罰あたんねえと思うぞ」と言うと「はいはい、ご苦労さん」と軽く返す伊丹。「でもまさか本当に殺していたなんて」「あのまま帰してたら部長に大目玉でしたよ。助かりました」と麗音と芹沢は一礼していった。

 清水は「これで私を裁くことができますね」と言うが、右京と薫は真犯人が別にいることを指摘。七里の手帳の記号から、盗撮動画の被害者はソフトボール部だけではなく、テニス部など多くの部活に及んでいることがわかった。七里の遺体も備品倉庫の下から見つかり、落ちていたピンに付着したDNAから真犯人が真由美だと判明。生徒を守るためにはそれしかないと思ったと彼女は泣き伏す。右京は「七里先生が卑劣極まりないことはいうまでもありません。しかしそれでも、命を奪うことは、決して許されませんよ」と真由美を静かに諭した。

 自分がやるはずだった、自分が犯人でいいじゃないかと清水。真由美からのプレゼントだった本「春に~」が綺麗な状態だったことから、右京と薫は真由美への本当の好意を指摘。本は彼女を守り抜くためのお守りだったと見抜く。「違います」と否定し続ける清水も、最後には「私が自首なんてしなければ彼女は……」と泣きはじめた。「稲村先生はあなたに感謝していました」と右京は伝える。外を歩く特命係が見上げた先には、天から差し込む光、天使のはしごがあった。

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 「守りたい気持ちはわかるけど、身代わりになるのはねえ」と美和子(鈴木砂羽)。「優秀すぎる右京さんに、隠したかった真相にまでたどりつかれちゃった」としみじみする彼女に、「でも結果として稲村先生は、罪をつぐなう道に進むことができましたね」と小出茉梨(森口瑤子)は言う。SNSでは「相棒は昔から一貫して 『犯した罪を、償えないのは苦しみである』 ってスタンスだよね」と納得した声や、「被害者、最低男すぎる」「美和子さん今こそそのクソ教師のことを記事にとりあげるべきじゃないですか!?」と被害者に怒る声が見受けられた。

 アガサ・クリスティー作品がモチーフになった物語は「相棒」にはいくつかある。season6第10話の元日スペシャル「寝台特急カシオペア殺人事件」、season9第12話「招かれざる客」などだ。それらは事件の真相やトリックが思い起こされる場合が多いのだが、今回は犯人側の心の交流を表す小道具に使われており、少々異色といえるだろう。「緋色の研究」のコナン・ドイルは言わずもがな。右京が「和製シャーロック・ホームズ」と評されたことが発端となる事件もあった。

 薫と伊丹のあいかわらずの小競り合いや、角田課長(山西惇)が「暇になったか?」とコーヒーにありつこうとしたりする、コミカルなシーンも多かったが、今回のトピックは右京と薫が揃って同じポーズをする姿。「2人で小さくガッツポーズするの可愛いかった」「右京さんと亀山君がする謎のポーズが気になるよwww」「だから、そのガッツポーズなに?私もやりたいwww」と視聴者をほのぼのさせていた。(文・早川あゆみ)

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