ジュリア・ロバーツ　インタビュー

ジュリア・ロバーツ（以下R）：ジェームズのことは大好き、本当に大好き。

ええ、そう。

いいえ、気を引こうとなんかしてない。でもあの時は可笑しかった。私は座 っていて、会場の向こう側に彼を見つけたの。てっきり私は彼が私を見ているも のと思って、混みあった会場の向こうのほうから見ているファンみたいに、こう して手を振ったわ。彼は私を見て、それから視線を落としたものだから、私は真 っ赤になってしまったの。「私、ジェームズ・ガンドルフィーニに手を振ったん だけど、無視された」って言って。プレゼンターを務める番になって、彼の真横 を通る時に、思い切って彼の肩に手をおいて「ちょっと挨拶したくって。さっき 私、あなたに手を振ったのよ」って言ったら、彼は「君が僕に手を振っているか どうか分からなかったんだ。自分じゃないだろうと思った」って言ったので、 「私を無視したのかと思った」と私が言ったら、彼どういうわけか、私に奥さん のマーシーを紹介してくれた!???　それで私たちは軽く挨拶しあったんだけど、 これがすべての始まりになるなんて思いもしなかった。

ゴア（・ヴァービンスキー監督）は「ジュリアと３テイク目を撮りたいのな ら、余程の理由がなければならない。彼女はテンポが速いんだ」と言っていまし た。それで私が監督に「あなたはスピードを合わせる必要があったの」と聞きま した……。