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ジョディ・フォスター

今週のクローズアップ

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今週のクローズアップ /シャーリーズ・セロン

9月6日公開の『幸せの1ページ』でコミカルな演技を披露しているオスカー女優、ジョディ・フォスター。イェール大学卒のインテリ女優としても知られる彼女の素顔に迫ってみましょう。
母が父親を、目の前で射殺!~ 不幸な子ども時代

 1962年11月19日、アメリカ・ロサンゼルス生まれ。現在45歳。4人兄弟の末っ子として生まれたジョディが、演技者として一歩を踏み出したのは2歳のころでした。テレビコマーシャルやテレビドラマで子役として活躍し、母子家庭のフォスター家を幼くして支えるようになりました。見た目の良さはもちろんのこと、台本覚えの良さ、頭の回転の速さは売れっ子子役になるためにはマストですよね。


 天才子役の才能はとどまることを知らず、13歳のときに映画『タクシードライバー』に出演。しかも、少女の娼婦というきわどい役どころでしたが、多くの映画賞を総なめにし、人生初のアカデミー賞助演女優賞にノミネートと、ハリウッドで高い評価を得ることになりました。実はこの映画でのきわどいシーンは、彼女の姉コニーが代役を務めていたのです。


 ジョディといえば才女のイメージもあります。3歳で本を読み始め、14歳のころにはフランス語をマスターし、18歳のころにはイタリア語もマスターと、間違いない才女っぷりを発揮していました。ハーバード大学、コロンビア大学などをけって、多くの大統領や政治家を輩出している名門イェール大学に進学し、次席で卒業。ちなみに大学のOGメリル・ストリープはジョディの尊敬する女優の一人です。

 

(C) Frank Edwards / Getty Images
11歳のジョディ。

~ダンサーを夢見て、世界へ……~ 夢を追いかけた青春時代

 1972年に映画デビューをしたジョディの長い女優人生を見ると、映画『羊たちの沈黙』『パニック・ルーム』『フライトプラン』など、キャスティングの第一候補が彼女ではなかった作品も多くあります。でも、やっぱりファンが観てみたかったのは映画『スター・ウォーズ』旧3部作ではないでしょうか?


 『スター・ウォーズ』旧3部作のレイア姫の役は、ジョディにオファーがありました。しかし、彼女はディズニー製作の作品に出演しており、契約上の問題で『スター・ウォーズ』の出演を辞退。ジョージ・ルーカス監督は、レイア姫をジョディで! と熱望していたため、まさかの出演辞退に大ショック。ハートブレイクのルーカス監督は何を思ったのか、レイア姫の設定年齢を上げ、キャリー・フィッシャーをキャスティングしたのでした。


 ジョディは女優業だけでなく、映画監督、映画プロデューサー業にも進出しています。1990年に自ら映画会社を設立し、映画『リトルマン・テイト』で映画初監督。その間に出産や育児を経験し、子どもとの時間を大切にしたいという理由で映画会社は2001年にあっけなく解散。しかし、女優、監督、プロデューサー業は続行中です。ジョディいわく「演技をすることは、心身共に疲れるの。でも、映画製作をすることでエネルギーをもらえるのよ」。どうやら彼女にとって、監督やプロデューサー業をすることは、女優を続けていく上でリフレッシュする一つの手段のようです。そして、「化粧をして着飾ってレッドカーペットを歩くことはワタシの仕事」と言っているくらいなので、まだまだ女優業も続けていくことでしょう。まさに働くママのかがみ!

 

(C) Steve Granitz / wireimage.com
レッドカーペットを歩くのはわたしの仕事よ。

~体重15キロ増で、オスカーを受賞!~ 華やかなスターとなる

 2008年に入り、ジョディのレズビアンゴシップが数多く報じられました。映画プロデューサーのシドニー・バーナードとの長年の親密交際を2007年12月に初告白! と思ったのもつかの間、その5か月後には破局のニュースが全世界を駆け巡ったのでした。シドニーとは14年間連れ添ったと報じられていて、ジョディの出産にも立ち会っています。


 ジョディにはチャーリーとキットという二人の息子がいますが、子どもの父親は明かされていません。Daily Mail Onlineによると、彼女の長年の親友であった元20世紀フォックスのテレビディレクター、ランディ・ストーンが父親ではないかとのこと(彼は2007年2月に心臓病で死去)。彼はゲイでした。ジョディの長男が生まれた時期に、会社に父親の出産・育児休暇を申請したものの断られ、その上会社をクビになったのです。この争いは法廷に持ち込まれ、一連の出来事が明るみになりました。もう一つの信ぴょう性がある出来事として、彼はチャーリーとキットの名付け親でもあります。


 そして、長年の沈黙を破ってジョディがカミングアウトをしたとされる理由も、同性愛者の権利を訴える活動をしていたランディから「レズビアンだとカミングアウトすることを恐れてはいけない」と強く説得されたといわれています。でも、すべての真実を知るのはジョディのみ……。うーん、気になりますね。ちなみに、ジョディの実母は4人の子どもを育てた肝っ玉母さんですが、レズビアンといわれています。


『幸せの1ページ』ジョディ・フォスター 単独インタビュー

(C) Jun Sato / wireimage.com
パパ似(?)の息子たち

文・構成:シネマトゥデイ編集部

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