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ディズニー泥沼退社から誕生!切れ味抜群ドリームワークスアニメ特集

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『ボス・ベイビー』
金やるよ - 映画『ボス・ベイビー』より - (C) 2017 Dreamworks Animation LLC. All Rights Reserved.

 『シュレック』『カンフー・パンダ』『マダガスカル』『ヒックとドラゴン』シリーズをはじめとした名作を生んだドリームワークス・アニメーション。ここ6年は日本で劇場公開されないという憂き目にあってきましたが(『ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービー』がDVD発売に合わせて一部劇場で公開されたのみ)、新作『ボス・ベイビー』がついに、ついに日本公開されました! 祝『ボス・ベイビー』日本公開ということで、ドリームワークス・アニメーションの歴史&名作の数々をざっとおさらいしちゃいましょう。(編集部・市川遥)

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ディズニーと正反対!大人と、子供の中に存在している“大人”のための映画

ジェフリー・カッツェンバーグ
ジェフリー・カッツェンバーグと顔が怖いシュレック - Frazer Harrison / Getty Images

 ドリームワークスは1994年にジェフリー・カッツェンバーグスティーヴン・スピルバーグデヴィッド・ゲフィンによって設立された映画会社。アニメ部門を担当したカッツェンバーグはディズニー映画部門の元代表で、『リトル・マーメイド/人魚姫』『美女と野獣』『アラジン』『ライオン・キング』といったアニメ作品を手掛けてディズニー第2次黄金期の立役者となりましたが、事故死した社長兼COOの後継者争いでもめて退社した人物です。

 それだけに2012年に USA Today のCEOフォーラムに登壇したカッツェンバーグは「最初にスティーヴン(・スピルバーグ)とデヴィッド(・ゲフィン)には『わたしはディズニーのような映画は作りたくない。それは彼らの伝統だから。わたしたち自身のものを作りたい』と伝えたんだ。そしてわたしたちは実験を始めた。2001年に大きな緑色の怪物(『シュレック』)が出来たとき、みんな『ああ、これがわたしたちなんだ』と感じた。不遜で破壊的だからこそのコメディー。より洗練されたPG映画(保護者の指導が必要)で、G映画(年齢問わず誰でも鑑賞可)のディズニーじゃない」と古巣ディズニーを意識しまくりのコメントを残しています。

 確かに『シュレック』は呪いをかけられた美しいお姫様がいて……というディズニー的な物語を根本から皮肉った内容で、同じアニメといえども、ドリームワークス・アニメーションの恐れを知らぬ尖った方向性を示す一作となりました。カッツェンバーグは「ドリームワークスは、大人と、全ての子供の中に存在している“大人”のために映画を作る。それこそ、わたしたちが挑戦していることだ」と理念を語り、「ディズニー退社が、あんなに醜悪なものでなかったら良かったのにと思う。だが、だからこそドリームワークスが誕生した。だからあの時ああしたら良かったというような後悔はない」とディズニーの対になる存在としてドリームワークスが生まれたと明言しています。

『シュレック』『シュレック2』『シュレック 3』『シュレック フォーエバー』

『シュレック』
DreamWorks / Photofest / ゲッティ イメージズ

 沼のほとりで独り気ままに暮らす怪物シュレックのもとに、邪悪なファークアード卿に追放されたおとぎ話のキャラクターたちが大挙として押し寄せてきたことから始まる本シリーズ。静かな暮らしを取り戻すため、シュレックはファークアード卿に彼らを元いた場所に戻してもらう交換条件として、囚われの身のフィオナ姫を救い出すと約束しますが……。ディズニーのみならずあらゆる映画をこれでもかとパロディーにした笑いが秀逸で、中でもサントラも抜群の『シュレック2』は白眉な出来! 第1弾はアカデミー賞で第1回長編アニメ映画賞に輝き、スピンオフ『長ぐつをはいたネコ』も制作されました。

『カンフー・パンダ』『カンフー・パンダ2』『カンフー・パンダ3』

『カンフー・パンダ3』
Twentieth Century Fox Film Corporation / Photofest / ゲッティ イメージズ

 カンフーマスターのパンダ、ポーを主人公にした本シリーズ。全体としてはコミカルなのに、エモーショナルなシーンもひっそり盛り込まれているのが侮れないところ。残念ながら日本では劇場公開されなかった第3弾でも、長年消息不明だった父親がポーの前に現れ、育ての父か、それとも血のつながった父か、という何気にシリアスな家族の絆が描かれており、涙腺を刺激します。

『マダガスカル』『マダガスカル2』『マダガスカル3』

『マダガスカル2』
DreamWorks LLC / Photofest / ゲッティ イメージズ

 大都会ニューヨークの動物園育ちのライオン、シマウマ、カバ、キリンという仲良しな4頭が、ひょんなことからマダガスカルに流れ着き、初めて野生に触れることになる本シリーズ。エサなんてもらえない野生の王国で、次第に友達が肉にしか見えなくなるライオンの視点を描写したのはまさにドリームワークス的! これがおかしくも切ないんです。また本シリーズが傑出しているのは、キャラクター一匹一匹が皆、本当に命が宿っているかのように生き生きしているところ。画面の手前でメインのストーリーが展開していても、後ろの方で常に何か起こっているんですよ! 「キュートにキメて、こびまくれ!」がモットーの敏腕ペンギン集団・ペンギンズはスピンオフ映画にもなりましたが、かわいさ、面白さ、チームワークと全ての点でテレビシリーズ「ザ・ペンギンズ from マダガスカル」の方がおススメです。

『ヒックとドラゴン』『ヒックとドラゴン2』

『ヒックとドラゴン』
Twentieth Century Fox Film Corporation / Photofest / ゲッティ イメージズ

 バイキングの少年ヒックとドラゴン・トゥースの友情を描いた本シリーズ。3Dの効果を最大限に生かしたドラゴンの飛行シーンは風を感じられるほどの臨場感で、ドリームワークスだからこそできたといえるシビアなラストも話題を呼びました。日本では第2弾はまさかのDVDスルーでしたが、第3弾は劇場公開を期待したいところ。飛行シーンは映画館で観てこそでしょう!

『クルードさんちのはじめての冒険』『トロールズ』

『トロールズ』
Twentieth Century Fox Film Corporation / Photofest / ゲッティ イメージズ

 どちらも日本では劇場未公開の二作。ふかふかでカラフルな髪の毛でおなじみのトロール人形を題材に、アナ・ケンドリックジャスティン・ティンバーレイクら歌えるボイスキャストを集めたミュージカル『トロールズ』は鋭さは控えめですが歌い出したくなるほどノリノリ! そして「外の世界に出てはいけない」という家訓を守って洞窟で暮らしてきた原始人一家が、天変地異に見舞われて初めて外の世界へ出るさまを描いた『クルードさんちのはじめての冒険』は隠れた名作。メインは家族全体かと思いきや実は父親の物語で、世のお父さんたちも観ればきっと思うところがあるはずです。

『ボス・ベイビー』

『ボス・ベイビー』
(C) 2017 Dreamworks Animation LLC. All Rights Reserved.

 20世紀フォックスとのタッグが終わり、ドリームワークス・アニメーションがユニバーサルを傘下に持つコムキャストに買収されたことで日本公開が実現した本作。“新しい弟”として家にやって来た赤ちゃんですが、中身はどう考えても大人でスーツも着ているボス・ベイビーと、7歳の主人公ティムの冒険を描いています。一見すると子供向けのようですが、仕事と家庭の両立に苦悩する大人の心の琴線にも触れるようになっているのが、ドリームワークスがドリームワークスたるゆえん。大人の皆さんもぜひ、映画館へ!

 トム・マクグラス監督も『マダガスカル3』以来6年ぶりとなるドリームワークス・アニメの日本公開に喜びのコメントを寄せています。「『マダガスカル3』は僕が『ボス・ベイビー』の前に作った映画なんです! 本作は家族という国境を越えた普遍的なものを描いているので、日本の皆さんも楽しんでくれることを願っています。僕たちドリームワークスの人間と同じようにアニメーションをたたえ、愛する国である日本で『ボス・ベイビー』が公開されることにワクワクしているのと同時に、誇りに思っています」。

映画『ボス・ベイビー』は公開中

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