井ノ原快彦&道枝駿佑、みっちー&パパ呼び!『461個のおべんとう』インタビュー

バンド「TOKYO No.1 SOUL SET」の渡辺俊美のエッセイ「461個の弁当は、親父と息子の男の約束。」を実写映画化した映画『461個のおべんとう』は、シングルファーザーの父親・一樹と、1年遅れで高校に進学した思春期の息子・虹輝が、おべんとうを通して、それぞれ成長する姿と絆を描く。初共演となる井ノ原快彦道枝駿佑なにわ男子関西ジャニーズJr.)が、親子を演じるにあたっての工夫や互いの印象を語った。(取材・文:新亜希子)

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こんなきれいな子が息子でいいのかな

Q:お二人が並んでいると、優しい目元や雰囲気が似ていますね。

井ノ原快彦(以下、井ノ原):本当ですか!? 光栄ですね。ぱっちり二重の子に似てるだなんて。こんなきれいな子が息子でいいのかな(笑)。

道枝駿佑(以下、道枝):綺麗じゃないですよ(笑)。

井ノ原:お母さん役(映美くらら)がシュっッとしてるから、母の血が強めだったってことで(笑)。

Q:お互いに、自分と似ている、または正反対だと思うところは?

井ノ原:達観しているというか、悟っている。僕がいろいろやってきてわかったことをもうわかっていて「すごいな」と。虹輝も一樹より精神年齢が高いから、僕とみっちー(道枝)の関係に似てるかな。僕は、まだジタバタしていて(笑)。

Q:道枝さんと同じ年齢だったころとは違いますか?

井ノ原:違いますね。もちろん、彼自身の個性はあるとして。僕が育った時代はジャニーズもそんなに競争率が高くなかったけれど、いまはたくさんのグループのなかを生きていくわけですよね。震災だとかを見てきた世代ということもあって、これからたくましく生きてくれるんだろうなと思います。いまも「さぁこれからだ!」ってときに、コロナでいろいろ悔しい思いもしている。そのなかで、これだけしっかりしていて……これからも(みっちーに)ついていきます(笑)。

道枝:逆逆! 逆です(笑)。

Q:道枝さんは井ノ原さんと似ているところ、違うなと感じるところは?

道枝:ギターをやっていたり、ドローンにハマったり、趣味はすごく似てるかなと思います。ラジコンは好きですか?

井ノ原:うん。

道枝:ほらほら。ハマるものが似てる。

井ノ原:意外に男の子なんだよね、趣味がね。

Q:趣味の話題が多いですか?

井ノ原:そうだね。あとは……ドローン……。

道枝:ドローンの話が、やっぱり多かったかなぁ。

井ノ原:「100mもあがるの?」とか言って。すぐ買っちゃった(笑)。

Q:一緒にやったりもしました?

道枝:まだできてないんです。やりたい!

井ノ原:やりたいな。

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ただとなりに座るだけで心地よかった

Q:お芝居で印象に残ったことや、「すごいな」と思ったところは?

井ノ原:仲間たち(森七菜、若林時英)との関係性の作り方ですかね。実際の3人も、映画の中の3人を見ている感じでした。

道枝:あー。

井ノ原:カラオケボックスで支度したときに、二人(森、若林)が歌っているのを彼はニコニコ見ていて。合わせるわけでもないんだけど、拗ねているわけでもなく、自分のスタンスを変えずにちゃんと「そこにいられる」ってすごい。僕と一緒にいるときもそう。無理にコミュニケーションを取るわけではなく、ただとなりに座るだけなんだけど、心地よかった。僕も緊張感を作らないようにはしたけど、感じないようにしてくれたのかな。すごくやりやすかった。

道枝:見てくれてたんだなぁ。

井ノ原:あと、虹輝が自分の身の振り方にすごく葛藤するなかで……最終日の叫ぶシーンは、道枝くんと虹輝が重なるというか。生命力が伝わってきて、いいシーンだった。

道枝:悩みもがいてた虹輝が、溜まりに溜まっていたものを叫んで出すっていうのは、不器用だからこそ、この方法しか思いつかなかったと思うんです。できることがこれしかなかったから叫ぶ、という感情なのかな、と。でも、テストのときから叫びすぎて、喉が……(笑)。

井ノ原:若さっていいなって感じるシーンでした!

Q:道枝さんはいかがですか?

道枝:ライブシーンを撮影しているとき、パパ(井ノ原)とKREVAさん、やつい(いちろう)さんが、空き時間に話をしていて。映画のためだけに結成したとは思えない安定感でびっくりしました。煽りも、本物のバンドみたいで。

井ノ原:(笑)。

道枝:(若林)時英くんが、ライブシーンの撮影を見て「めちゃくちゃかっこよかった!」って。僕も見ていたんですが、安定感とか三人の結束力、深い絆が感じられて、親子のシーンとはまた違った表情が見られた。楽しかったです、すごく。

井ノ原:ありがとうございます!

Q:お互いのシーンを見るときも、親子っぽい視点になるんですね。

井ノ原:そうかもしれないですね。最初、二人のシーンがしばらくあったので。「明日から学校のシーンなんだ」なんて聞くと、勝手に複雑な気持ちになったり(笑)。

Q:もう、お父さんですね。

井ノ原:「楽しそうじゃないか……」みたいな(笑)。クランクアップするときも「なんで離れなきゃいけないんだろう」って。

道枝:(頷く)。

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おべんとうは自分の家を全部見られてるみたい

Q:3年間、いろんな日があるなかで、二日酔いの一樹に、虹輝が「作らなくていいよ」と言うシーンがありました。

道枝:僕も言うと思います。「疲れてるんだったら、無理しなくて大丈夫だよ」って。

井ノ原:「ちくしょう、大変だぜ」っていう姿を見たらツライから?

道枝:こっちがツライ。申し訳なくなっちゃう。虹輝もそう思っているとは思うんですけど、吐き捨てて言っちゃう。態度は違うけど、思いは一緒だと思います。

Q:最後のおべんとうのシーンは「もう一度、親が作ってくれたおべんとうが食べたい」という気持ちになりました。

井ノ原:「誰かのために」って、すごくクリエイティブなことだと思うんです。一番最初に、誰かが自分のことを思って作ってくれたものっておべんとうなんじゃないかな。お母さんのおべんとう、もう一回食べたいなぁって僕も思いました。

Q:ご自身の、おべんとうにまつわるエピソードはありますか?

井ノ原:今思うと、適当なおべんとうのときもあったなぁ。煮干しで顔が描いてあったり。

道枝:(笑)。

井ノ原:「おかずこれだけかよー!?」って(笑)。忙しかったんだろうなぁ。中学は運動会のときだけおべんとうでした。かっこつけてる時期なのに、リンゴがウサギになってたりして……隠して食べた記憶がありますね。おべんとうって、自分の家を全部見られているみたいで、恥ずかしくて。

Q:道枝さんはいかがですか?

道枝:中学と、高校の1年生まではおべんとうでした。おべんとう箱がみんなより小っちゃくて。中身は、おにぎりに、トマトに……好きなものがあんまりなかった(笑)。ほかの子のは、唐揚げとかタコさんウインナーが入ってるのに、僕のは、焦げたウインナーが1本入ってるぐらいで……(笑)。みんな豪華やのに、すごい質素やから、ちょっと恥ずかしい部分もあったかな(笑)。でも、全部食べてました。

Q:それも、大人になって振り返ったらいい思い出になるんでしょうね。

道枝:なると思います。いまでも思いますもん、いろんな感情が浮かぶやろうなって。喜んで食べるやろうなぁって思いますね。

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「楽しんでもらいたい」という気持ち

Q:さまざまなフィールドで活躍されているおふたりは“俳優業”をどう解釈し、取り組まれているのでしょうか。

道枝:マルチに活躍できる人になっていたいという思いは常にあります。アイドルもそうですけど、バラエティー番組に出たり、お芝居したり。「なんでもできる人」ってジャニーズの先輩方にもたくさんいらっしゃるじゃないですか。俳優業も含めて、極めていきたいです。「俳優」って、まだあんまりよくわかっていないんですけど、この先お芝居で、観てくれる人の共感を得たり、思いを伝えられたらいいなって思います。……答えになっているかわからないですけど。

井ノ原:(頷きながら)なってるよ。僕は、歌、踊り、俳優、もちろん区別はしてるんだけど……。例えば、いい歌をいい音程で、相手の心に届けるのが一番良いでしょ? 映画も、監督の頭にある最高の状態のものに近いほうが良い。僕はどの仕事も、できるだけ忠実にお届けできれば良いと思ってます。あと「どういう日に、どこで、誰と観てくれるのかな」と想像する。僕も映画を観るとき、ポップコーンは絶対に買って、できればビールも飲みたいですね、大きいスクリーンで観るのって楽しいので。そういう人たちの顔を想像したりします。

Q:観る人のことを考えて、ということですか?

井ノ原:観てくれる方あっての僕らですね。いろんな哲学はあると思うけど、僕は「楽しんでもらいたい」という気持ちが強いです。

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■取材後記

今年、V6としてデビュー25周年を迎える井ノ原。多忙な日々を過ごしているにもかかわらず、インタビューに丁寧に対応する。自ら場を和ませる優しさと、包容力に敬服した。道枝はやや緊張しながらも、じっくり言葉を紡ぐ姿勢が印象的。ルックスも相まって大人びて見えるが、時折こぼれる笑み、柔和な関西弁に「男の子っぽい」魅力を持つ。互いを「みっちー」「パパ」と呼び合う二人。穏やかで自然体な雰囲気もどこか似ている。先輩・後輩でも、友達でもない不思議な関係。まさに親子のような、優しい絆を感じた時間だった。

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