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アベンジャーズに次ぐ新ヒーロー集団、エターナルズとは

新ヒーロー集団、その名はエターナルズ

 マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)映画26作目となる『エターナルズ』(11月5日全国公開)。人類の歴史を影で見守っていた超人族エターナルズが復活し、邪悪な種族ディヴィアンツから人類を守ります。ここでは、来る新ヒーローチーム登場に備えて、原作コミックにおけるエターナルズの歴史や、登場するヒーローたちをご紹介!(文:杉山すぴ豊)

『エターナルズ』とは

原作コミックも壮大なスケールだった!

 『エターナルズ』は、1976年に発表された同名コミックが原作。厳密に言うと、最初のコミックシリーズはジ・エターナルズ(The Eternals)で、映画は『エターナルズ』(Eternals)とTheの有無の違いはあります。同コミックは、ヒーロー物というより宇宙神話を目指して作られた作品です。当時のコミックに WHEN GODS WALK THE EARTH(神々が地球を歩く時)、SPACE-GODS(宇宙の神々)という言葉が並んでいます。また第一号は、アンデスのインカ文明に宇宙の神々の遺跡があり、それを科学者が発見するというところから話が始まります。

 太古の昔、地球を訪れた宇宙神たち=セレスティアルズは猿人を進化させ、そこから人類が誕生しました(この辺『2001年宇宙の旅』っぽいですね)。しかし、誕生したのは人類だけではありません。邪悪なディヴィアンツ、そして超人族エターナルズも同時に生まれたのです。エターナルズは、人類を支配しようとしたディヴィアンツを退けます。ノアの箱舟で人類を救ったのもエターナルズでした。世界の神話・伝説に登場する英雄たちはエターナルズであり、悪魔(デビル)はディヴィアンツのことが伝承されていたわけです。そして現在、再び宇宙の神々が地球に現れ、エターナルズとディヴィアンツの戦いが始まるというようなストーリー。マーベルは「マイティ・ソー」で北欧神話のアメコミ化に成功したので、今度はマーベル発で新たな神話を創ろうとしたわけです。

 ところが、初期のコミックは思ったほど人気が出ず、一度キャンセルになります。その後、ソーやアベンジャーズのコミックで再登場しますが、とにかく初期のエターナルズは他のマーベルのヒーローとの共演=クロスオーバーが少なかったのです。映画はこうした事情を逆手にとって、面白いストーリーに組み立て直しました。

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巨大な宇宙船で太古の地球にやってきたエターナルズ

 MCUのエターナルズは、7000年もの人類の歴史を影で見守っていたという設定です。では、どうしてアベンジャーズがチタウリやウルトロンと戦った時や、地球に襲来したサノスをヒーロー総動員で立ち向かった一大事に、彼らは姿を現さなかったのか? それはエターナルズの使命があくまでディヴィアンツの脅威から人類を守ることだからです。ディヴィアンツが絡まない事件・事態には介入しないから、今までのMCUの出来事には関与しなかった。しかし、再びディヴィアンツが出現したことを受け、(どうやら、インフィニティ・ガントレットの指パッチンが引き金になったらしい!)エターナルズが再結集することになります。

ダイバーシティを意識した最強のメンバー編成

左から順にキンゴ、マッカリ、ギルガメッシュ、セナ、イカリス、エイジャック、セルシ、スプライト、ファストス、ドルイグ

 映画『エターナルズ』に登場する主要なヒーローは10人。彼らはもともと超人であり、それぞれ能力が違います。主なキャラクターは以下の通りです。

●イカリス:怪力と飛行能力を持ち、目からエネルギービームを発射する。戦略家でセルシの元恋人。

●セルシ:物質の構造を変化させる能力を持つ。現在はデインという人間のボーイフレンドがいる。

●キンゴ:手からエネルギーを発射。現在はボリウッド(インド映画界)のスター俳優。

●スプライト:超リアルな幻覚を作り出す能力を持つ。見た目は12歳の少女だが強く賢い。

●ファストス:あらゆるものを発明する才能に恵まれ、人間に知識を与えて進化を後押ししてきた。

●マッカリ:宇宙最速のスピードを誇り、その力で偵察活動を担う。

●ドルイグ:人間の心を操る能力を持つ。エターナルズのメンバーと意見が異なり、交流を避けている。

●ギルガメッシュ:エネルギーで外骨格を作り出す心優しき戦士。

●エイジャック:癒しの能力を持つ、エターナルズの精神的リーダー。唯一セレスティアルズと交信できる。

●セナ:戦うことを愛する勇敢な女戦士。エネルギーで剣のような武器を作り出す。

 ちなみに、いくつかのキャラクターはギリシャ神話の神々の名とだぶらせていて、セナはアテナ、イカリスはイカロス、セルシはキルケ、マッカリはマーキュリー、ファストスはヘーパイストス、セナはアテナです。また、原作コミックではエイジャック、マッカリ、スプライトの三人は男性ですが、MCUでは女性に設定が変わっています。またマッカリは聴覚障害者として(演じるもローレン・リドロフも聴覚障害のある女優)、ファストスを同性愛者として描いたり、セルシ役にジェンマ・チャン、ギルガメッシュ役にマ・ドンソクとアジア系俳優をキャスティングするなど、ダイバーシティ(多様性)を意識したチーム編成となっています。

 彼ら一人一人の“人間”に対する考え方も違う。人間を愛する者もいれば、人類は本当に守るに値する存在なのか? と疑問に思う者も。こうした視点の違いが、ドラマに深みを与えます。

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『エターナルズ』すでにMCUと接点アリ?

過去のMCU映画を振り返ると意外な発見が!

 MCUはフェーズ4になって、ブラック・ウィドウの意思を継ぐエレーナ、マーシャルアーツを得意とするシャン・チー、そしてエターナルズと新ヒーローを立て続けにフィーチャーしてきました。MCU映画第25作の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は今までのMCUを知らなくても楽しめるアクション・エンタテインメントでしたので、『エターナルズ』も新鮮な興奮をもたらしてくれるでしょう。その一方で、『シャン・チー』の最後がMCUとリンクしたように、『エターナルズ』が今後のMCUとどのようにつながっていくのかも楽しみです。

 実は、セレスティアルズは既にMCUに登場しています。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』とその続編『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』で言及されており、特に『リミックス』に登場するピーター・クイルの父エゴはセレスティアルズという設定でした。また原作コミックでは、アベンジャーズの宿敵サノスもエターナルズの血を引き、ディヴィアンツの遺伝子を持っている設定が存在します。

 そして今回セルシの“人間”の恋人として登場するデインは、原作コミックで魔法の剣を振るうブラック・ナイトというヒーローになり、アベンジャーズにも参加します。果たしてこの先デインはブラック・ナイトになるのか? 規格外なスケールで展開する『エターナルズ』に今からワクワクが止まりません。

映画『エターナルズ』は11月5日全国公開

(C) Marvel Studios 2021

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杉山すぴ豊(すぎやま すぴ ゆたか)プロフィール

アメキャラ系ライターの肩書でアメコミ映画についての情報をさまざまなメディア、劇場パンフレット、東京コミコン等のイベントで発信。現在「スクリーン」「ヤングアニマル嵐」でアメコミ映画の連載あり。サンディエゴ・コミコンも毎年参加している。来日したエマ・ストーンに「あなた(日本の)スパイダーマンね」と言われたことが自慢。

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