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『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』徹底予習 関連作&注目ポイントを先取り

今週のクローズアップ

 『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が大ヒット中のマーベル・スタジオが仕掛ける新作映画ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネスが、5月4日に日本公開! 主人公ドクター・ストレンジの物語をおさらいしながら、マルチバース化が加速する続編の注目ポイント、関連するマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)作品をご紹介します。(編集部・倉本拓弥)

※本記事は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』までのMCU作品のネタバレを一部含みます。

■天才外科医がアベンジャーズに!これまでのドクター・ストレンジ

天才外科医が魔術師に - 画像は『ドクター・ストレンジ』より

 ニューヨークの病院に勤務する天才外科医スティーヴン・ストレンジはある日、交通事故で両手に致命的な傷を負ってしまいます。順風満帆だったキャリアを失ったストレンジは、下半身不随から奇跡の回復を遂げた患者パングボーンの話を耳にし、彼が訪れたという修行場カマー・タージへとたどり着く。指導者エンシェント・ワンと出会ったストレンジは、医学を超越する未知の世界を目の当たりにし、手のケガを治療するべく魔術を学びました。

 厳しい修行の末、魔術師ドクター・ストレンジとしての人生を歩み出したストレンジは、暗黒次元を支配するドルマムゥを撃退。ニューヨークにある聖域サンクタムを守りながら、アイアンマン、ソー、ハルクなど他のヒーローとも関わりを持つようになります。アベンジャーズ最大の敵サノスが、アガモットの目に格納されたタイム・ストーンを狙っていると知ったストレンジは、アベンジャーズに合流し、人類の命運をかけた戦いで活躍。その後、同じニューヨークで活動するスパイダーマン/ピーター・パーカーからの依頼を受け、忘却の呪文を唱えたことで、マルチバースを巡る戦いへと身を投じることになります。

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■続編に登場する主要なキャラクター

マルチバースの謎に迫る - 画像は『ドクター・ストレンジ』より

ドクター・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)

 事故で使い物にならなくなった両手を治療するため、カマー・タージで魔術を学んだ元・天才外科医。ニューヨークにある聖域サンクタムを守りながら、アベンジャーズとも連携し、6つのインフィニティ・ストーンを狙うサノスとの戦いにも参加しています。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、自分が唱えた呪文の暴走で開いてしまったマルチバースを閉じるべく奔走しました。

クリスティーンもようやく再登場 - 画像は『ドクター・ストレンジ』より

クリスティーン・パーマー(レイチェル・マクアダムス)

 ドクター・ストレンジが唯一心を許す救命救急医。事故で自暴自棄になるストレンジと言い合いになり、一時は彼のもとから立ち去りますが、その後、魔術師になった彼と思わぬ再会を果たしました。『ドクター・ストレンジ』以外の実写映画には登場していなかったクリスティーンは、続編でMCUに戻ってきます。

続編では敵?味方? - 画像は『ドクター・ストレンジ』より
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モルド(キウェテル・イジョフォー)

 カマー・タージで魔術の修行を積む、エンシェント・ワンの忠実な弟子。ドクター・ストレンジの良き兄弟子ですが、師匠であるワンが暗黒次元の力を使っていた事実を突きつけられたことで、己の道を歩み始めます。モルドも前作の後、MCUの実写映画には登場しておらず、キウェテルはモルドが今まで何をしていたのか、続編で全て明かされるとComicBook.comで予告しています。

『シャン・チー』『スパイダーマン』にも出てました - 画像は『ドクター・ストレンジ』より

ウォン(ベネディクト・ウォン)

 カマー・タージの書庫を命がけで守る魔術師。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では、ストレンジがサノスの“指パッチン”によって消滅している間に、至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)になっていたことが判明しました。任務のため世界中を飛び回っており、『シャン・チー/テン・リングスの伝説』では、シャン・チーたちが訪れた地下闘技場でアボミネーションと戦っています。

■『ドクター・ストレンジ』続編はココに注目

『スパイダーマン』での出来事は始まりに過ぎない?マルチバース化が加速

 映画の副題にある通り、続編はマルチバース(いくつもの並行世界)が重要なカギとなります。本作とリンクする『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』でカフカルの魔法陣(忘却の呪文)を唱えたストレンジは、呪文を書き換えたことでマルチバースからスパイダーマンを知る来訪者たちを呼び寄せてしまいました。彼は何とか来訪者たちの侵入を阻止することに成功しましたが、続編の予告編を観る限り、『スパイダーマン』での出来事は始まりに過ぎず、MCUのマルチバース化はさらに加速することになりそうです。ちなみに、予告編に登場するマーベル・スタジオのロゴは、過去に使用されたデザインが入り交じったもので、ここでもマルチバースを匂わせています。

 本作は『スパイダーマン』のみならず、MCUのドラマシリーズともリンクすることが判明済みです。予告編に登場するスカーレット・ウィッチが誕生した「ワンダヴィジョン」、本作と同じ脚本家(マイケル・ウォルドロン)の「ロキ」といった、MCUフェーズ4で紡がれた物語が一つになります。スカーレット・ウィッチ役のエリザベス・オルセンは、「『ワンダヴィジョン』を観ていないと、『ドクター・ストレンジ』続編の内容を理解することは難しいでしょう。完全につながっている感覚です」と The Wrap のインタビューで語っており、事前準備としてこれらのドラマシリーズを一度復習しておいた方が良さそうです。

画像右端にいるのがアメリカ・チャベス
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新世代アベンジャーズ誕生に期待!MCU新ヒーローが登場

 MCUフェーズ4では新ヒーローが次々と誕生しており、本作にも期待の新星アメリカ・チャベス(演:ソーチー・ゴメス)というキャラクターが初登場します。2011年にコミックデビューを果たしたアメリカ・チャベスは、二代目ミス・アメリカとしても知られ、マルチバース間を自由に移動できる特殊能力を持っています。映画でもそのパワーが踏襲されているかは不明ですが、ドクター・ストレンジと共にマルチバースの謎を解明していくことになるでしょう。

 また、原作コミックでアメリカ・チャベスはヤング・アベンジャーズ(次世代ヒーローで構成されたチーム)に所属していたこともあります。MCUフェーズ4でも、双子のトミー&ビリー、キッド・ロキ、ケイト・ビショップとコミック好きならピンとくるヒーローが登場済みであることから、将来的な新世代アベンジャーズの結成も夢ではなさそうです。

続編はサム・ライミ節全開?

『スパイダーマン』三部作から15年!サム・ライミ監督がマーベル映画復帰

 『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は製作スタッフにも注目です。メガホンを取るのは、トビー・マグワイア主演『スパイダーマン』三部作(2002~2007)を手がけた鬼才サム・ライミ監督。本作はMCU初となるホラーテイストが強い作品になると言われており、『スペル』『死霊のはらわた』などのホラー映画を世に放ってきたライミ監督が、得意なジャンルで約15年ぶりのマーベル映画復帰を果たします。

 ちなみに、続編は当初『ドクター・ストレンジ』1作目のスコット・デリクソン監督が続投予定でしたが、創造上の違いで降板。続編には、製作総指揮として名を連ねています。マーベルとは友好的な関係を築いているデリクソン監督は、昨年末にTwitterでファンの一人から「第3作が製作された場合は復帰を考えますか?」と質問されると、「マーベルとの仕事は大好きだから、また一緒にやりたい」と回答しており、第3弾で監督復帰の可能性も考えられます。

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■続編を観る前に復習しておきたいMCU映画&ドラマ

 ここでは『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に直結する、もしくはリンクする可能性があるMCU映画&ドラマをご紹介します。

ドクター・ストレンジの呪文でマルチバースが開く - 画像は『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』より

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』

 スパイダーマンの正体がピーター・パーカー(トム・ホランド)であることが世間にバレたシリーズ2作目『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』直後の世界が舞台。世界中から自分がスパイダーマンであるという記憶を消したいピーターは、ドクター・ストレンジの呪文を頼りにするも、結果的にマルチバースを開いてしまいます。マルチバースに関連するストーリーが展開するほか、続編に関する伏線も張られているので、細かい部分まで要チェックです。

ワンダがスカーレット・ウィッチへと覚醒 - 画像は「ワンダヴィジョン」より
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「ワンダヴィジョン」

 『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界を舞台に、ワンダとヴィジョン(ポール・ベタニー)の奇妙な夫婦生活をシットコム形式で描くドラマシリーズ。幸せいっぱいの結婚生活に隠された驚くべき真実が、毎回少しずつ浮き彫りになっていきます。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に直結する作品でもあり、予告編では、ストレンジが「ウエストビューの話で来たのではない」と発しており、「ワンダヴィジョン」の舞台であるウエストビューでの一件を把握していることがうかがえます。

二人のストレンジが激突 - 画像は「ホワット・イフ…?」より

「ホワット・イフ…?」

 「もしもMCUのヒーロー&ヴィランに別の運命が待っていたとしたら…?」をテーマに、MCUで起きた出来事の“もしも”を描くアニメーションシリーズ。その第4話「もしも…ドクター・ストレンジが手の代わりに恋人を失ったら?」では、『ドクター・ストレンジ』1作目をベースに、ストレンジの恋人クリスティーンが事故で死亡する世界線が描かれています。さらに、本作には邪悪な力を宿すもう一人のストレンジも登場し、本物と激突する展開が待ち受けています。『ドクター・ストレンジ』続編の予告編には、「ホワット・イフ…?」の邪悪なストレンジらしき人物も登場しており、実写とリンクする可能性も浮上しています。

 MCUフェーズ4で敷かれた伏線の数々が、一気に回収されそうな予感がする『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』。The Hollywood Reporter の情報筋は、昨年末に終了した再撮影において、マルチバースを楽しめるようにカメオ出演者やキャラクターを複数登場させる決断が下されたと伝えており、その真相が気になるところ。『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』では全マーベルファンを熱狂させる仕掛けが連続しましたが、『ドクター・ストレンジ』続編でそれ以上の驚きが待っているのか? 今から関連作品をおさえて、きたる日本公開に向けて備えましょう。

『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は5月4日全国公開

『ドクター・ストレンジ』「ワンダヴィジョン」「ホワット・イフ…?」はディズニープラスで独占配信中

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