ミッション経験ゼロ…新世代スパイが衝撃的すぎる!
提供:ディズニー

ジェームズ・ボンド、イーサン・ハント、ジェイソン・ボーン……クールなガジェットと華麗なアクションで危険なミッションをこなすスパイといえば、アクション映画の華ともいえる存在だ。しかし、4月11日から公開される映画『アマチュア』が描くのは、かつてない新ヒーロー。経験ゼロ、戦闘力ゼロ、仲間ゼロと、“ないない尽くし”の状態から、テロリストに殺された妻の復讐に挑む素人スパイは、間違いなく最強だった! また、素人スパイ、チャーリー・ヘラーと並み居る一流スパイの経験値をシネマトゥデイ編集部で勝手に数値比較してみた。
現場経験ゼロ!戦闘能力ゼロ!こんなスパイ見たことない!
戦闘能力→チャーリー=0:ジェイソン・ボーン=150
現場経験→チャーリー=0:イーサン・ハント=150
愛妻度→チャーリー=300
映画『アマチュア』の主人公チャーリー・ヘラー(ラミ・マレック)は、アメリカ最大の諜報機関・CIAの職員だが、彼が向き合うのは敵スパイではなくパソコンの画面。秘密工作や対テロ作戦に忙しいプロのエージェントをサポートする、デスクワーク専門の分析官だ。

ジェイソン・ボーンのような戦闘訓練も、イーサン・ハントのような実現不可能なミッションとも無縁の人生を送ってきたチャーリーは、普通のスパイ映画なら、サポート要員として無線のみの登場で終わってもおかしくない男だ。『ボヘミアン・ラプソディ』の堂々たるパフォーマンスで観客を圧倒したラミ・マレックが、圧巻の演技力を別のベクトルで余すところなく発揮し、史上最も有能で人間くさいスパイを演じている。
そんなチャーリーの武器は、どんな一流スパイにも負けない、CIAトップを誇るIQ170の知能。彼にかかれば、ほんの数秒の映像や音声も情報の宝庫。卓越したITスキルでデータの断片をつなぎ合わせて手がかりを探り当て、世界で活躍するプロフェッショナルたちを支えている。その有能さは、現場エージェントから直に指名されるほど。どんな一流スパイであっても彼がいなくては戦えない、まさに最強の素人といえるだろう。

そして、ITスキル以上に誰にも負けないのが、妻のサラ(レイチェル・ブロズナハン)への愛。数多の女性と浮名を流し、安定した生活とは無縁のボンドと違い、郊外の家で妻とすごす生活はチャーリーの宝物だ。どうみてもチャーリーの方がベタ惚れで、サラがほんの数日出張に出るだけで子犬のようにしょんぼり。今か今かと帰りを待つ、スパイとしては致命的なほど優しくナイーブなチャーリーの平和な日々は、妻が出張先のロンドンで無慈悲なテロ攻撃の犠牲となったことで終わりを遂げる。
予測不可能!新世代スパイはこう戦う
格闘経験→チャーリー=0:ジェームズ・ボンド=150
ITスキル&IQ→チャーリー=170
CIAが入手した監視カメラに映っていたのは、テロリストによってサラが銃殺される映像。チャーリーにとってあまりに残酷な現実。復讐を決心したチャーリーは、無数の映像を基に現場を3D再現し、わずかな音声記録から犯人を特定してしまう。キレたチャーリーの追跡からは、例えジェイソン・ボーンでも逃れられない。

さらにチャーリーは、自分の手で復讐をとげるべく、自分を暗殺者として一人前になれるよう教育してほしいと強引に上司を説得。CIA教官のヘンダーソン(ローレンス・フィッシュバーン)の訓練プログラムに参加するが、イーサンやボーンのようにスマートにはいかない。「90歳の尼さんと腕相撲しても負ける」と言われてしまう腕力と、最低レベルの銃の腕前に、ヘンダーソンも「どれだけ特訓しても無駄だ」と匙を投げるが、その弱さがかえってチャーリーに人間味を感じさせ、妻のために必死になる姿が心を打つ。
しかも、チャーリーの武器は、ボンドばりの最新スパイグッズや格闘術ではなく、驚異的な知能と分析能力だ。犯人の潜伏場所、プロフィール、医療記録まで、彼に入手できない個人記録はほぼ皆無。

テロリストの居場所を突き止め、行動パターンを解析し、犯人が高層ビルの間に橋のようにかかるラグジュアリーなガラスのプールで泳いでいる隙を狙い、ガラスを破壊して大量の水ごと地上に叩き落としたり、予測不可能な方法で敵を追いつめていく。腕力だけでは測れない強さと、CIAをも出し抜く知能で展開する復讐劇は、これまでのスパイ映画にはない新鮮な驚きと知的好奇心に満ちている。
仲間ゼロ!むしろ敵だらけでどうする?
仲間の数→チャーリー=0:イーサン・ハント=150
拷問耐久度→チャーリー=0:ジェームズ・ボンド=200
チャーリーが狙うテロリストは、国際的に活動する破壊活動のプロフェッショナル。もし捕まっても、ボンドやイーサンなら絶対に脱出できるし、拷問にも耐えられるだろう。しかし、アマチュアのチャーリーにとって、敵に捕まることは死に直結する大ピンチ。それだけに、スパイ映画お約束のチェイスシーンも、一瞬も気が抜けない緊張感に満ちている。

しかも、CIAの依頼を受けたヘンダーソンまでもが、組織を出し抜いてテロリストを狙うチャーリーを追ってくる。頼れるのは、ネットだけでつながった顔も知らない情報提供者のみ。自分で仕掛けた爆弾の爆発にビビってしまうほどの素人であるチャーリーは、最強の相手を出し抜き、妻の復讐を果たせるのか。史上最も観客に近い、アマチュアスパイが迎える結末は、予測不可能。

『アマチュア』は、スパイ映画の常識を覆すスリルと感情が詰まった、新時代のサスペンスだ。完璧じゃなくてもいい、一つでも優れたスキルがあれば、自分だってヒーローになれるかもしれない。愛する者の復讐のため、どこまでも突き進むチャーリーの姿は、一流スパイの戦い以上に心を奪われるはずだ。(編集部・入倉功一)
映画『アマチュア』は4月11日より全国公開
映画『アマチュア』オフィシャルサイトはコチラ!<<
(C)2025 20th Century Studios. All Rights Reserved.