MCU無法者チーム!『サンダーボルツ*』主要メンバー紹介【まとめ】

かつて最強のヒーローチーム・アベンジャーズの面々に戦いを挑み敗れた者たち…。いわば“負け犬”とでも言うべき彼らに汚名返上のチャンスがやってきた! マーベル映画最新作『サンダーボルツ*』は、最強でもなければ、ヒーローでもない無法者たちによって組まれたチームが主人公となる。世界を救うために召集されたサンダーボルツ*の主要キャラクターを、経歴とあわせて一挙紹介する。(文・構成:Zash)
バッキー・バーンズ

初登場:『キャプテン・アメリカ ザ・ファースト・アベンジャー』
かつてウィンター・ソルジャーと恐れられたスティーブ・ロジャースの無二の親友。谷底へ転落し、死亡したかに思われたが、ヒドラによって暗殺者へと仕立て上げられ、スティーブ版キャプテン・アメリカと拳を交えたこともあったが、後に和解した。『アベンジャーズ/エンドゲーム』後は、サム・ウィルソン=ファルコンと共に犯罪組織フラッグ・スマッシャーズを追う戦いに参加した。寡黙な性格の持ち主で、2代目キャプテン・アメリカに襲名したサムとは意見が衝突することもあるが、友人としてお互いの存在を認め合える仲である。現在は下院議員の地位についているようだが、サンダーボルツ*の司令塔的役割も期待されている。
エレーナ・ベロワ

初登場:『ブラック・ウィドウ』
ナターシャ・ロマノフ=ブラック・ウィドウと同じくスパイ養成機関「レッドルーム」で訓練を積んだ暗殺者。ナターシャとは潜入作戦で姉妹を演じていた経緯から、彼女を姉として慕っていた。その戦闘スキルはナターシャをも凌駕すると言っても過言ではないが、感情的な発言や行動が多く、そういった点では経験豊富なナターシャに劣ると言えるだろう。ただ、人一倍、“家族思い”な一面もあり、ナターシャの仇を討つために、クリント・バートン=ホークアイを抹殺しようと目論んだこともあった。しかしながら、ナターシャの死の顛末をクリントより知らされると、自らの思い違いであったことを認め、涙ながらにその場から立ち去る。『サンダーボルツ*』では、将来的な活躍へ向けた成長が期待されている。
レッド・ガーディアン/アレクセイ・ショスタコフ

初登場:『ブラック・ウィドウ』
アレクセイ・ショスタコフは、レッドルームの一員であり、キャプテン・アメリカに対抗する形で旧ソ連が生み出した超人兵士である。その名をレッド・ガーディアンとし、様々な秘密任務を遂行……キャプテン・アメリカをも凌駕する存在となるはずだった。しかし、ナターシャやエレーナと共に“疑似家族”としてアメリカに潜入していた任務の直後に、極寒の収容施設へと送られ、結局日の目を見ることはなかった。赤いスーツに身を包み、本気とも冗談ともとれる発言が多いのが若干目に余るが、さすがは超人兵士、その実力には目を見張るものがある。『サンダーボルツ*』では、長年、温存してきたパワーを発揮し、ついに彼の手によって世界を救う瞬間が訪れるのか!? バッキーとの軽妙な掛け合いにも注目だ。
USエージェント/ジョン・ウォーカー

初登場:「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」
アメリカのエリート軍人だったジョン・ウォーカーは、アメリカ政府からの大抜擢により、一度は2代目キャプテン・アメリカに襲名。スティーブ引退後の世界にとっては待望の存在であったが、自身の力の無さに苦悩することになり、ついには自ら超人血清を投与。そんな中、相棒のレマー・ホスキンス=バトルスターがフラッグ・スマッシャーズの攻撃を受けて死亡し、その報いを受けさせるために、平和の象徴でもあるキャプテン・アメリカのシールドを使い、スマッシャーズの一人を殺害してしまう。これがきっかけで、キャプテン・アメリカの名を剥奪された。すべてを失い失意のウォーカーは、自らシールドを製作。サムやバッキーらと共に戦い、正しい選択をする決意を新たにする。その後、ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌにより、新たなスーツと“USエージェント”の名を授かり、サンダーボルツ*の一員として世界を救おうとするのだった。
ゴースト/エイヴァ・スター

初登場:『アントマン&ワスプ』
父親であるエライアス・スターが起こしてしまった研究中の事故により、実態を持たない身体へと変貌してしまったエイヴァ・スターは、いつしかゴーストと名乗るようになり、S.H.I.E.L.D.の保護下で、暗殺やスパイ工作といった任務を遂行していた。しかし、自らが利用されていることに気づき、復讐を決意。量子フェージングという能力を駆使し、アントマンとワスプの前に立ちはだかったが、その代償として、耐え難い苦しみに苛まれ、肉体を維持することさえも困難な状況に追い込まれてしまう。そんな中、量子世界から帰還したジャネット・ヴァン・ダインの尽力により、症状が緩和。その後は姿を消していたが、新たなスーツを身にまとい、サンダーボルツ*へ加入する。
タスクマスター

初登場:『ブラック・ウィドウ』
ドクロのようなマスク、キャプテン・アメリカのようなシールド、ホークアイのような弓矢を駆使して、ナターシャやエレーナの前に立ちはだかったタスクマスターは、レッドルームを支配するドレイコフ将軍の娘アントニア・ドレイコフが扮している。人間らしい感情が抑制された殺人兵器であり、標的を執拗に追跡する。ナターシャとエレーナの2人がかりでも苦戦を強いられるほどの戦闘スキルに優れており、その能力はアベンジャーズの面々と似通っている点も多い。最終的には、ドレイコフの支配から解放され、エレーナと共に姿を消していたのだが、『サンダーボルツ*』における再登場はどのように描かれるのだろうか?
ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ

初登場:「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」
ジョン・ウォーカーに「USエージェント」のコードネームを与え、エレーナにホークアイ抹殺計画のきっかけを与えるなど、随所に重要な役割を果たしてきた、通称ヴァルと呼ばれる謎多き人物。その正体はエヴェレット・ロスの元妻で、CIA長官。『ブラック・ウィドウ』や『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』などで小さいながらも印象的な仕事ぶりを見せていることから、サンダーボルツ*結成の黒幕なのではないかとの見方が強く、アベンジャーズにおけるニック・フューリーのような立ち位置として、今後のMCUを支える存在となるかもしれない。
2026年公開予定の映画『アベンジャーズ:ドゥームズデイ(原題) / Avengers: Doomsday』に向けて、重要な位置づけとなるであろう『サンダーボルツ*』。かつて世の中から締め出された経験を持つ彼らが、一体どのような活躍を見せてくれるのか、その期待は高まるばかりだ。
『サンダーボルツ*』5月2日(金)日本公開
(c)2025 MARVEL