「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン2第4話:マギー&ニーガン、ついに再会!
今週のウォーキング・デッド

ウォーカーが溢れる荒廃したニューヨークを舞台に「ウォーキング・デッド」の人気キャラクター、マギーとニーガンのその後を描くスピンオフ「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」。シーズン2第4話「親善試合」では、マギーとニーガンの再会を含め、今後のドラマに影響を与えそうな4つの遭遇が描かれた。(文・平沢薫)
※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン2第4話をまだ観ていない方はご注意ください。
マギーとニーガン、再会するも…
今回は、4つの遭遇が描かれるエピソード。その中でも最大の遭遇は、マギー(ローレン・コーハン)とニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)の再会だ。しかし、二人が共闘して大暴れといかないのは、ニーガンがダーマ(リサ・エメリー)に妻子を人質に取られているから。それを知ったマギーも、メタン工場の所在地の情報を受け取るだけで引き下がる。
さらに、ニーガンはマギーに警告を与え、マギーの息子ハーシェル(ローガン・キム)がダーマに協力しており、ダーマ側にのろしを送ったのもハーシェルだと伝える。息子との関係を修復中だったマギーは、ニーガンの言葉に動揺を隠せない。はたして、マギーはハーシェルを疑ってしまうのか。
そのハーシェルとダーマの再会も、今回の注目すべき遭遇の一つ。ここで2人が何を話したのかは今回は描かれなかったが、やがて判明するはずだ。ハーシェルは本当にダーマに協力しているのだろうか。ちなみに、ダーマはかつて劇場に関わっていたと話していたから、女優だったのかと思ったら、辛口の演劇評論家だったことが分かった。しかも劇作家に文字通り噛みついたとは、やはりこの人物は感情面に問題がありそうだ。
3つ目の遭遇は、ニューバビロニア連合軍に自ら志願したジニー(マニナ・ナポレオン)とルシア・ナルバエス少佐(ダーシャ・ポランコ)の接触だ。ジニーは、少佐に銃を隠していることを発見され、理由を問われて「父を殺した男を殺すため」と答え、少佐にその男がニーガンだと見破られる。少佐がジニーに銃を返すのは、ジニーが目的を果たせば軍にとっても好都合だと考えたからだろう。しかしジニーは、実際にニーガンを撃つのだろうか?
ニーガンはブリューゲルに何を囁いたのか?
さらに気になるのは、ニーガンとマンハッタン島の無法者グループのリーダー・ブリューゲル(キム・コーツ)の初遭遇だ。今回は、ブリューゲルがどんな人物なのかも分かってきた。
まず、ブリューゲルはニセのウォーカーを使って賭け試合をするという、汚い手を使うのが平気な性格。しかも試合の途中で、「触っていなければOK」というルールを勝手に作り、相手のウォーカーを声で誘導し、試合を有利に運ぼうとする卑怯さも持つ。さらに、ニセのウォーカーを演じていた協力者も、利用価値が無くなればあっさり殺す。
ニーガンは、ウォーカーの賭け試合で、そんなブリューゲルのやり方を観察しながら、彼を上回る策略を使って、見事に勝利を得る。その知力と大胆さは、さすがニーガン。賭け試合に負けたブリューゲルは、ダーマと無条件で同盟を結ぶと宣言するが、気になるのは、ニーガンが賭け試合の後、ブリューゲルに何かを囁いていたことだ。ニーガンは何を囁いたのか。彼はどんな計画を考えているのだろうか。
ちなみに、ブリューゲルはどうやら美術愛好家。前話で、ダーマにゴヤの名画を送ったことが分かったが、今回、彼が棲家にしているのは、なんとメトロポリタン美術館。この建物は、実際にセントラル・パークの近くにある。また、彼がお気に入りだという絵画「デラウェア川を渡るワシントン」も、米画家エマヌエル・ロイツェによる実在の画で、実際にこの美術館が所蔵している。
それにしても、このシリーズに劇場や美術品がしばしば登場するのは、NYという街のイメージのせいだろうか。そう思って見るせいか、リューゲルが食事のためにダーマたちと一緒にテーブルについた光景は、レオナルド・ダ・ヴィンチの絵画「最後の晩餐」にそっくり。この絵画は、イエスが「この中に裏切り者がいる」とユダの裏切りを仄めかす場面を描いたものだが、ドラマではイエスの位置にブリューゲルがいる。この場合の裏切り者とは、ニーガンのことだろうか。
こうした今回の4つの遭遇が、これから何を引き起こしていくのか。マギーは、ニーガンから聞いたメタン製造所を襲撃するのか? ハーシェルはダーマに何を命じられたのか? ジニーはニーガンにどう接近するのか? そして何より気になるのは、ニーガンの動き。彼はブリューゲルと組んで何を企むのか? シーズン2は来週から後半戦に突入、ドラマが大きく動き出しそうだ。
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