「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン」シーズン3第4話:三つ巴バトル勃発!敵集団の名前が明らかに
今週のウォーキング・デッド

「ウォーキング・デッド」の人気キャラクター、ダリル(ノーマン・リーダス)とキャロル(メリッサ・マクブライド)のその後を描くスピンオフ「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン シーズン3」。第4話「新世界の正義」では、久々に大規模バトル・アクションが展開! 敵集団、ウォーカーの群、町の人々が、三つ巴の激しい戦いを繰り広げる。(文・平沢薫)
※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「ウォーキング・デッド:ダリル・ディクソン シーズン3」第4話をまだ観ていない方はご注意ください。
まるで中世の悪夢…燃えさかるウォーカーの群
今回は、久々に大規模アクションが堪能できるエピソード。その光景も新鮮だ。まず昼は、いかにもヨーロッパらしい石造り建造物と石畳の街並みの中、毛皮や骨を纏った謎の集団と、城塞都市ソラス・デル・マルの人々、そして町の人々が放ったウォーカーたちの三つ巴のバトルが勃発。古風なヨーロッパの街にウォーカーの群という、新鮮な情景を見せてくれる。
しかし、もっと強烈なのは夜。小さな灯りと松明の火しかない暗い夜、敵が、町に火のついた燃え上がるウォーカーたちを投げ込んで来る。闇の中、燃えながらうごめくウォーカーたちの姿はおぞましく、人々は、その異様な姿に圧倒されて、一瞬、体がこわばり、その隙に食いつかれてしまう。背景がヨーロッパの古い街で、人々が斧や槍など古風な武器を使うせいもあり、その情景はまるで現代ではなく、中世の悪夢のような世界。最後には、ダリルがマシンガンでウォーカーたちを一掃するが、この夜の異様な戦いは、かなり長く感じられる。
この戦いがひと段落した後、町のリーダー・フェデリコ(オスカル・ハエナダ)が今回のタイトルである「新世界の正義」を語る。人々は、敵の捕虜の死刑を要求するが、フェデリコは「運命を決めるのは我々ではない」と拒み、捕虜に向かって「これが“新世界の正義”だ。運命を握るのは、神とお前の忍耐力だ」と言って、檻に閉じ込めていたウォーカーたちを解き放つ。どうやら新世界の正義は、神とウォーカーたちが決めるようだ。
すべてを焼き尽くす謎の敵集団「野蛮人」
今回、新たに判明した事実もあるが、同時に謎も増えた。まず、町を襲撃した敵集団の名称が「野蛮人」だと判明。毛皮や骨や角を身につけた野蛮人は、第1話でダリルたちの船の積荷を盗んでいた。現時点で、この集団の規模もリーダーも不明。集団の目的を問われた捕虜は「すべてを焼き尽くす」と答える。彼らはいったいどんな集団なのか。
また、ロベルト(ウーゴ・アルブエス)の父アントニオ(エドゥアルド・ノリエガ)と、フスティナ(カンディラ・サイッタ)の叔父フェデリコの間には、過去に2人の対立の原因となる出来事があったことが分かった。しかし、アントニオは、ロベルトとフスティナの恋愛を認められない理由は「複雑だ」と言う。それは何なのだろうか。
恋人じゃない!ダリルとキャロルが明かす関係性
今回は、船の修理がじっくり描かれており、その間の会話から、ダリルとキャロルの現在の心境も明かされる。ダリルは地元の問題に関わりたくないが、キャロルは若い2人を助けたい。
このシーンでは、2人のこれまでを思い出させるセリフもある。ダリルが「フスティナは戻らない」と言った後で付け加える「誰も戻ってこない」の言葉を聞くと、これまでいなくなった人々の顔が次々に思い出される。キャロルが女船長ヴァレンティナ(イリナ・ビョークルンド)との会話の中で「私も何度かひとりになったけど、うまくいかなくて」と言うのを聞くと、キャロルが一人で暮らした小屋や、一人で向かった旅が思い浮かぶ。
中でも印象的なのは、2人がお互いの関係性について語るシーン。女船長がキャロルに「あなたのボーイフレンド」と言うと、キャロルはそういう関係ではないと否定。船長がさらに「一度も?」と尋ねると、キャロルが「一度もよ(Never!)」、するとダリルも「ないね(No!)」と返答。この時の2人の態度が、ちょっと笑ってしまいそうなほどキッパリしている。この態度は、2人とも「恋人ではない、真の友人」という関係を大事にしているからなのだろう。
さて、終盤では町の混乱に乗じて、ロベルトはフスティナの救出に向かい、ロベルトの父が彼を連れ戻しに向かうのにキャロルも同行、ダリルも彼らに加わる。また、町のカウガール・パス(アレクサンドラ・マサンカ)が町を離れるのは、武装集団のリーダーの妻となった恋人エレナ(グレタ・フェルナンデス)を救うためだろう。となると、次回はいよいよダリルたちと武装集団との激突か? 次回も激しい戦いが期待できそうだ。
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