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「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン2最終話:トラウマ再び…マギー&ニーガンがたどり着いた結末

今週のウォーキング・デッド

 ウォーカーの大群が徘徊するニューヨークを舞台に「ウォーキング・デッド」の人気キャラクター、マギーとニーガンのその後を描くスピンオフ「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」。今シーズンの最終話となる第8話「歴史が大火なら」では、避けては通れない3つの対決が描かれた。(文・平沢薫)

※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン2第8話をまだ観ていない方はご注意ください。

マギーvsダーマ、戦いの行方は…

 今回は、避けて通れない対決が続々。まず、マギー(ローレン・コーハン)vsダーマ(リサ・エメリー。これは、ダーマが得意技の話術を使って、マギーにニーガンを殺させようとして、一旦は成功するが、マギーが最終的に踏みとどまったので、今回は引き分け。決着は次回に持ち越された格好だ。

 そして、ニーガン一派vsブリューゲル一派の戦闘は、テーブルの下にウォーカーの群を隠しておき、彼らの身体を燃やして敵を倒すという、ニーガン一派の作戦勝ち。この戦いの際、ニーガン一派がブリューゲルたちのために豪華な食事を用意したのを見ると、今シーズン第2話「のろし」でクロアト(ジェリコ・イヴァネク)が話した、かつてニーガンが敵を毒入りの食事で倒した逸話を思い出し、ブリューゲルがその手に乗らず食事を断るので心配になるが、それは視聴者向けの引っかけ技だった。ニーガンの作戦は異なり、食事のテーブルの下から大量のウォーカーを出現させるというもの。テーブルが倒れたかと思うと、いきなりウォーカーの群が湧き出す時の、驚きと衝撃は絶大だ。

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トラウマ再び…ニーガンの「誰にしようかな」

 しかし今回のハイライトは、シリーズ屈指のトラウマシーンであるニーガンの「誰にしようかな」のリバイバルだろう。ニーガンが敵を跪(ひざまず)かせてこの言葉を言うのは、本家「ウォーキング・デッド」シーズン7第1話「惨き鉄槌」で、ニーガンが、マギーの夫グレン(スティーヴン・ユアン)をルシール(有刺鉄線付きバット)で撲殺した時と同じ。このシーズンの前話で、ニーガンが「敵を全員一列に並べ、皆殺しにする」と言った瞬間に連想されたシーンだが、予想通り、再現されてしまった。

 しかも、物陰に隠れたマギーがその場面を目撃しており、彼女の胸中を思うと、さらに衝撃度が増す。また、彼女はこの光景を見たせいでニーガンを殺すのではないか、と予想してしまう。そして、やはりニーガンはブリューゲル(キム・コーツ)を撲殺するが、それはグレンの時と同じではなく、ブリューゲルの口からガスを注入し、身体の内部から燃焼させてから撲殺するという変形バージョンになっている。それでも、マギーがその光景を見て、ニーガンをナイフで刺すのも無理はない。

 ここで、ついに長く続いてきたマギーとニーガンの対立の決着が着くのか、と思ったら、そうはならない。マギーは、ニーガンがジニー(マニナ・ナポレオン)を助けようとしたことを知り、彼を殺さない。そして、2人はついに「過去を乗り越えて前に進む」という形で決着をつける。ここで2人の過去のシーンが流れて、これまでの長い道のりを思い出させて感慨深い。この2人のたどり着いた結末は、シーズン最終話に相応しい、終結感と希望を味わわせてくれる。

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シーズン3はどうなる?

 終盤、ついにニューバビロン連邦軍がマンハッタンに上陸し、メタン工場も発見した。一方、マギーはダーマと一緒にいる息子ハーシェル(ローガン・キム)のために、この島を離れないことを決意している。マギーとニーガン、そしてマギーと一緒にニーガンを救出した元保安官(ガイウス・チャールズ)は、これからどう動くのか。そして、ニューヨークはどうなるのか。いろんなことが気になるが、しかし、シーズン3の制作はまだ公式発表されていない。まずは、シーズン3決定の吉報を待とう。

「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン2はU-NEXTにて独占配信中

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