金ローで地上波初放送！『侍タイムスリッパー』キャスト・あらすじまとめ

　都内たった1館のスタートから、圧倒的な支持を背景に全国380館規模まで上映を拡大し、第48回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を獲得したインディーズ映画『侍タイムスリッパー』が、18日に金曜ロードショーで地上波初放送（午後9時～11時29分※放送枠35分拡大）。監督、脚本、撮影、照明、編集ほか11役を一人で務めた安田淳一監督のもとに集った俳優陣とキャラクター、あらすじを紹介する。

映画『侍タイムスリッパー』

時は幕末、京の夜。 会津藩士高坂新左衛門は暗闇に身を潜めていた。「長州藩士を討て」と家老じきじきの密命である。 名乗り合い両者が刃を交えた刹那、落雷が轟いた。やがて眼を覚ますと、そこは現代の時代劇撮影所。新左衛門は行く先々で騒ぎを起こしながら、守ろうとした江戸幕府がとうの昔に滅んだと知り愕然となる。一度は死を覚悟したものの心優しい人々に助けられ少しずつ元気を取り戻していく。 やがて「我が身を立てられるのはこれのみ」と刀を握り締め、新左衛門は磨き上げた剣の腕だけを頼りに「斬られ役」として生きていくため撮影所の門を叩くのであった。

『侍タイムスリッパー』キャスト／キャラクター

高坂新左衛門役：山口馬木也

主人公の会津藩士・高坂新左衛門を演じるのは1998年に日中合作映画『戦場に咲く花』でデビュー、以来、俳優歴26年、数多くのドラマや映画に出演しながらも、今回初めて主演を務める山口馬木也。本作で第67回ブルーリボン賞主演男優賞、第48回日本アカデミー賞では優秀主演男優賞を獲得した。

風見恭一郎役：冨家ノリマサ

スター俳優の風見恭一郎を演じるのは、1982年の映画『OH！タカラヅカ』や1983年のドラマ「おしん」で俳優デビューし、以降、現代劇、時代劇共に数多くの映画、ドラマで活躍する冨家ノリマサ。持ち前の品位と華やかさで、鮮やかにスター俳優を演じて見せる。

山本優子役：沙倉ゆうの

撮影所で助監督として働く優子を演じるのは、安田監督の『拳銃と目玉焼』（2014）でヒロインを演じ、続く『ごはん』（2017）で主演を務めた沙倉ゆうの。『侍タイムスリッパー』では、役柄だけでなく、実際に助監督をはじめとする数々の役目をこなし、スタッフ兼役者として作品を支えた。

殺陣師・関本：峰蘭太郎

当初、新左衛門役に影響を与えた“伝説の斬られ役”・福本清三さんが務める予定だった殺陣師・関本役には、かつて福本さんと同じ「東映剣会」に所属し、1964年にデビュー以来60年ものキャリアを誇る重鎮、峰蘭太郎。“斬られ役”の確かな技術と、その演技力で福本の代わりを務め上げている。

　さらに本作では、『拳銃と目玉焼』時代から安田作品を支えた紅萬子や、福田善晴、田村ツトムなど関西きっての名俳優陣や、日曜劇場「キャスター」の演技も話題を呼んだベテラン・井上肇や、ドラマ「半沢直樹」のバンカー役の演技に感動した安田監督のオファーを受けて出演した安藤彰則など、実力派が個性的なキャラクターを演じている。各キャストの役柄は以下の通り。

住職の妻・節子役：紅萬子

西経寺住職役：福田善晴

撮影所所長・井上役：井上肇

錦京太郎役：田村ツトム

斬られ役俳優・安藤役：安藤彰則

山形彦九郎役：庄野崎謙（「崎」は「たつさき」）

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