日曜劇場「VIVANT」第1シーズン未回収の伏線&謎【まとめ】

 2023年7月期に放送され、社会現象を巻き起こした日曜劇場「VIVANT」(TBS系)の第2シーズンが、7月26日(日)よりスタートする。第2シーズンは、第1シーズンから豪華キャストが続投し、アゼルバイジャンでの大がかりな海外ロケを敢行。さらに異例の2クール連続の放送が決定しており、どのような物語を見せてくれるのか、期待が高まっている。

 第2シーズンのストーリーは、第1シーズンと同様に事前発表されていない。ここでは、第1シーズンで回収されなかった伏線および謎を改めて振り返りつつ、第2シーズンで何が描かれるのかを探ってみたい。

ノゴーン・ベキの生死は?

画像は第1シーズンより

 まず誰もが思い浮かべる謎は、テロ組織「テント」のトップであるノゴーン・ベキ(役所広司)、幹部のバトラカ(林泰文)&ピヨ(吉原光夫)の生死だろう。彼らは、第1シーズン最終話で諜報部隊「別班」の主人公・乃木憂助(堺雅人)に撃たれて死んだように見えたが、そもそも乃木は相手の心臓の近くを撃っても致命傷を与えない射撃の腕の持ち主。火事の後、「3人の遺体はスス同然で発見されました」と報告もあったが真実性は薄い。ノコル(二宮和也)に伝えた「皇天親無く惟徳を是輔く(天は公平で、特定の人をひいきすることはなく、徳行のある者を助けること)」「花を手向けるのはまだ先にするよ」という言葉も、ベキがまだ生きていることを匂わせる。

 バルカで裏金を強要していた悪徳政治家のワニズ(河内大和)らを追放したベキだが、もし彼が生きているとしたら今の日本を見て何を思うだろうか。役所の第2シーズンへの出演は発表されていないが、ベキの生死は第2シーズンのストーリーに大きく関わってくるはずだ。

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ジャミーンが懐かなかった野崎は悪人?

 人の善悪を直感的に見抜くことができる少女・ジャミーン(ナンディン・エルデネ・ホンゴルズラ本間さえ)。第1シーズンではノゴーン・ベキが本質的には悪人ではないことを伝える重要な役柄だったが、なぜジャミーンは野崎(阿部寛)にだけは懐かなかったのか? という謎は第2シーズンに持ち越されたままである。

 警視庁公安部に所属する野崎だが、彼のライフストーリーはほとんど明らかになっていない。ジャミーンに懐かれていない野崎は、本当は悪人なのだろうか? 野崎が何を考え、何を目的にして行動しているのかも第2シーズンでは明らかになりそうだ。

“F”の正体は?

画像は第1シーズンより

 乃木に語りかける別人格“F”の正体も謎のままだ。児童養護施設にいた頃に登場したという描写はあったが、それ以上のことはわかっていない。「別班の乃木は“F”が担っている」という飯田和孝プロデューサーの証言もある通り、“F”が単に乃木を叱咤激励するだけのキャラクターではないことは明らか。そもそも“F”が何の頭文字なのかも明らかになっていない。第2シーズンで“F”の正体はどこまで解明されるだろうか? 演出の福澤克雄監督は、2025年6月の制作決定時に行われた合同取材会にて、「今回は(Fを)もう少し増やしてみようかなって思っています。見ればわかるけど大変なことになると思いますよ」とFの出番が前作より増えることを予告している。

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柚木薫の本当の過去は?

 WHI(世界医療機構)に所属する柚木薫(二階堂ふみ)は、日本人医師として乃木と出会う3年前からバルカで医療活動を行っていた。テントが土地取得などやテロ活動などを活発化させたのも3年前からであり、ベキと親しかったジャミーンを親身になって世話していたこともあって、テントとの何らかの関連が視聴者の間で考察されたが、第1シーズンでは何も描かれなかった。薫は心優しき医師なのか、それとも別の顔があるのだろうか? 

テントのモニター・新庄の動向は?

 公安部外事第4課の捜査官でありながら、第1シーズンの最終話でテントのモニターであることが判明した新庄浩太郎(竜星涼)。彼がなぜテントのモニターになったのか、ベキを逃亡させた後にどのように過ごしているかは謎のままだ。新庄の他にもテントのモニターが日本各地に潜伏していることが考えられており、第2シーズンでは新庄をめぐる物語も展開しそうだ。

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バルカに残された黒須は?

 乃木と行動をともにしていた別班の工作員・黒須駿(松坂桃李)だが、第1シーズンの最終話で乃木から「バルカにも動きがあるかもしれない」と告げられて守り刀を託され、そのままバルカに居残っている模様。テロ組織としてのテントは解体されたとしても、ノコル(二宮和也)をリーダーとする組織の基盤は残っていると見られているが、第2シーズンでもバルカで何か事件が起こるのだろうか? それとも神出鬼没でまた乃木の近くに現れるのかもしれない。

ブルーウォーカーの正体を見破ったのは誰?

 神レベルのハッカーであるブルーウォーカーこと太田梨歩(飯沼愛花岡すみれ)。彼女はテントのモニターである山本巧(迫田孝也)に脅されて丸菱商事に入社し、誤送金事件に従事させられていたが、誰が山本に彼女の正体を伝えたのかは謎のままだ。そもそも神レベルのハッカーの正体を探ることなど、誰にでもできることではない。警視庁のホワイトハッカー・東条翔太(濱田岳)が実はテントに内通しているのか? それとも別の人物なのか?

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長野専務はただの不倫おじさん?

 第1シーズンでは別班の一員ではないかと疑われたものの、実はブルーウォーカーこと太田梨歩と不倫していたと告白して視聴者を驚かせた丸菱商事専務の長野利彦(小日向文世)。防衛大学卒業から一橋大学大学院入学までの2年間という空白の期間は、薬物の更生施設に入っていたと説明されたが、はたして本当なのだろうか?

 第2シーズンのビジュアルは明らかにただ者ではなく、長野が正体を明らかにするのではないかと予想される。「fox.777」というメールアドレスも意味深だ。長野がただの不倫おじさんでないとしたら、ブルーウォーカーこと太田との関係もまた違うものになる。

野崎の後輩、リュウ・ミンシュエンは登場する?

 野崎がかつて可愛がっていた後輩で、乃木と似た面影を持つというリュウ・ミンシュエン。第1シーズンでは名前が出てくるだけだったが、どのような人物だったが、どのような事件で命を落としたか、などが第2シーズンで描かれるかもしれない。この事件も野崎の正体に関わってくるだろう。

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お茶屋の店主の正体とは?

 「別班の緊急招集の連絡方法は、赤の別班饅頭を指定の神社に置くこと」という設定が公式Xによって明かされているが(饅頭を猫とかに食べられたらどうするんだろう?)、第1シーズン第5話で別班の司令・櫻井(キムラ緑子)にメッセージ入りの茶葉を渡した店主(小林勝也)は、別班の存在を知っているものと考えられる。彼の正体も明らかになるのだろうか?

上原はこのまま黙っている?

画像は第1シーズンより

 乃木卓(林遣都)をバルカに送り、卓を救出に向かったヘリコプターを引き上げさせた元公安部で内閣官房副長官の上原史郎(橋爪功)。彼は乃木に命を救われた後、シビリアンコントロールを逸脱する別班の存在を危険視して批判していたが、野崎にそれとなく脅かされて口をつぐむ。

 とはいえ、上原の別班批判は、2013年に別班の存在が報じられたときに国会や新聞各紙で巻き起こった批判と同一趣旨のもの。役所同様、橋爪の第2シーズンへの出演も発表されていないが、上原が騒げば別班と日本政府が対立する可能性も……?

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乃木と薫の仲は進展する?

 第1シーズン第6話で「乃木さんって私のこと好きなんですか?」と問い詰めた柚木薫だったが、二人の仲が進展することはなかった。「『VIVANT』に恋愛要素は不要」という視聴者の意見も理解できるが、「愛する」という感情が理解できない乃木に「愛」を伝えることができるのは薫だけではないだろうか。第1シーズン最終話で神田明神で再会し、抱擁を交わした二人の関係の進展にも注目したい。

 まだまだ謎の多い「VIVANT」だが、第2シーズンでさらに新たな謎が投入されるのは間違いない。別班ならぬ“考察班”は、また忙しい夏がやってきそうだ。(文・構成:大山くまお)

日曜劇場「VIVANT」第2シーズンは7月26日スタート(毎週日曜よる9時~9時54分※2クール放送)

(C)TBS

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