「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン3第3話:予想外の展開へ…新たな移住者たちが上陸
今週のウォーキング・デッド

荒廃したニューヨークを舞台に「ウォーキング・デッド」の人気キャラクター、マギーとニーガンのその後を描くドラマ「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン3。第3話「移住者」では、マギーたちのコミュニティーに大量の移住者がやってきたことで、予想外の事態が発生する。(文・平沢薫)
※ご注意:本記事はネタバレを含みます。「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン3第3話をまだ観ていない方はご注意ください。
医療ドラマのような混乱と緊迫感
やはり、思った通りの大混乱が勃発した。前話のラストで、マギー(ローレン・コーハン)とレナータ(エイミー・ガルシア)が自由の女神像に明かりを灯したのを見た人々が、大人数でボートに乗って島に到着した。しかし、予想外だったのは、彼らが2つの敵対する集団だったことだ。
そのため、マギーたちのコミュニティーを襲撃するより前に、彼ら同士で襲い合い、ケガ人が148人も発生。医師ルイス(ラウル・カスティーロ)と、彼から医学を学んでいる最中のマギーの息子、ハーシェル(ローガン・キム)を中心に、コミュニティーの人々は移住者のケガの治療に忙しくなる。
その状況の緊迫感は、まるで救命医療ドラマの雰囲気。治療の間にも、何度も停電が発生し、何か不具合が起きているのではないかと気にかかる。ここで、ウォーカーの斬新なシーンも登場。病室で死んだ患者がウォーカーになり、他の患者を襲うという描写は初めてではないか。
「ウォーキング・デッド」にはなかった新たな解決法
そんな状況でも、2つの移民の集団が対立し合うので、現実的なニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)は、2集団のリーダーを戦わせ、勝った方のみ受け入れるという方法を提案するが、マギーもレナータもそれを拒否し、新たな方法を見つける。2人は、セントラルパークに大量の草刈り鎌を用意して、移民の人々に「このカマで殺し合ってもいい。または、このカマで土地を耕し、一緒に生きていくこともできる」と提案。すると、人々はカマを手に取り、雑草を刈り始めるのだ。
こういう展開は「ウォーキング・デッド」史上初ではないだろうか。これまでのこの世界では、ほとんどの場合、新たな集団同士が遭遇すると、どちらか一方を倒すことになってしまった。レナータが彼らに語る、「生き延びるだけでは足りない。生き続けていくには、助け合うことが必要だ」というのは正論だが、これまでは人々の意識も資源も、それを実践するだけの余裕がなかった。今回の結末は、この世界での人間の生活が新たな段階に入ったことを痛感させる。
そういう混乱の中にも、しみじみするシーンもあった。それは、患者の治療に熱中する息子ハーシェルの姿を見て、マギーが獣医だった父ハーシェル(スコット・ウィルソン)の姿を思い出し、2人の姿を重ねるシーンだ。2人とも、医学の知識で人々を助けようとするところは共通なのだ。
マギーの父ハーシェルは、シーズン4で総督(デヴィッド・モリッシー)に殺され、演じた俳優ウィルソンは2018年10月6日に没したが、マギーも「ウォーキング・デッド」ファンも、彼のことは忘れていない。マギーが息子ハーシェルに贈る懐中時計は、かつて父ハーシェルがその父から受け継ぎ、マギーの夫となったグレン(スティーヴン・ユァン)に与えたものだ。彼の死後はマギーが持ち、一時はヒルトップで妊娠中のマギーを手助けしていたイーニッド(ケイトリン・ネイコン)に与えたが、彼女の死後はマギーが持っていたのだろう。こうして歴史は引き継がれていく。
ウォーカーが「愛している」!? 予想外のラスト
さて、移民たちが一緒にセントラルパークを耕すことになり、これでひと段落なのかと思っていたら、ラストに思わぬ出来事が待っていた。
ニーガンと一緒にバーで暮らすディラード(ジミ・シンプソン)の精神的な病は、思ったより根が深いようだ。前回、彼がたった一人で暮らす孤独な生活の中で「ウォーカーの言葉がわかる」という妄想を持つようになったことが分かったが、今回、ニーガンが襲われた時にウォーカーを倒したので、ここから回復に向かうのかと思われた。
ところが、ラスト、彼がウォーカーと一緒に暮らしていることが判明する。このウォーカーが「愛している」と言う(※ディラードにはそのように聞こえる)のは、彼のかつての恋人なのだろうか。このウォーカーの存在が、不幸な出来事を招きそうで、イヤな胸騒ぎがする。
「ウォーキング・デッド:デッド・シティ」シーズン3はU-NEXTにて独占配信中
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