世界がひれ伏した肉体美と技…千葉真一、やっぱりかっこよすぎた!
提供:BS12

日本が世界に誇る国際的アクションスター・千葉真一。2021年、惜しまれつつもこの世を去った彼の唯一無二の魅力が爆発した代表作を中心に、クエンティン・タランティーノ監督、梶芽衣子、そしてキアヌ・リーヴスへと至る「日米アクション映画とスターの系譜(DNA)」をたどる作品群を、BS12が10月に「激突!日米アクション映画総決算」と題して無料特集放送。ここではアクション映画ファンから昭和カルチャー好きまで、思わず“一気見”したくなる7本を紹介する。(くれい響)
新田真剣佑、眞栄田郷敦の父・千葉真一 全盛期の活躍がすごすぎる
『激突!殺人拳』『魔界転生』
若い世代には新田真剣佑、眞栄田郷敦の父として知られるほか、真田広之や志穂美悦子らを輩出したJAC(ジャパン・アクション・クラブ)を設立するなど、昭和から平成にかけて、日本のアクション界をけん引したのが千葉真一である。
日本体育大学出身の彼が、特技の器械体操・極真カラテ四段を生かし、金さえ貰えれば、どんな仕事も請け負う男・剣琢磨を演じたのが、初期の代表作「殺人拳シリーズ」。その第一弾が当初『燃えよドラゴン』(1973年)に影響された「空手映画」として制作・公開された『激突!殺人拳』(1974年)である。千葉のブルース・リーにも負けず劣らずの肉体美とアクロバティックなアクションは、“千葉ちゃん”の愛称で親しまれる日本のみならず、「The Street Fighter」の英語タイトルで公開された海外でも人気を博した。その結果 “Sonny Chiba” という通称で知られるようになったのだ。
その後、山田風太郎の同名小説を映画化した『魔界転生』(1981年)では、『柳生一族の陰謀』以来、4度目となるハマり役、隻眼の剣客・柳生十兵衛を熱演し、堂々たる殺陣アクションを披露した。ちなみに、幕府への復讐のために魔力で蘇った敵役・天草四郎を演じたのは当時デヴィッド・ボウイばりの中性的な魅力で国民的歌手となっていた“ジュリー”こと沢田研二。そんなジュリーの退廃的な色気とタメを張る野生味溢れる色気を放った全盛期の千葉は、ジュリーのファンをも魅了した。ちなみに、「Samurai Reincarnation(侍の転生)」の英語タイトルを持つ本作の海外での人気も高い。
アクション魂はハリウッドへ!『キル・ビル』シリーズに与えた影響
『キル・ビル Vol.1』『キル・ビル Vol.2』
そんなサミュエル・L・ジャクソンに『パルプ・フィクション』(1994年)で、千葉主演作『ボディガード牙』(1973年)のアメリカ公開版「Karate Kiba」での冒頭ナレーションを暗唱させたのが、クエンティン・タランティーノ監督である。
監督デビュー以前に執筆した脚本作『トゥルー・ロマンス』(1993年)では、『激突! 殺人拳』を映画館で観る Sonny Chiba ファンの主人公を登場させるなど、熱狂的な“千葉ちゃんファン”として有名だったタランティーノ監督が、俳優として千葉を起用する夢を実現させたのが『キル・ビル』シリーズ(2003年・2004年)。
妊娠を機に、殺し屋稼業から足を洗ったユマ・サーマン演じるヒロインの復讐劇を、日本映画&香港映画愛たっぷりに描いた二部作で千葉が演じたのは、ヒロインを手助けする元伝説の殺し屋である刀鍛冶・服部半蔵。これはドラマシリーズ「影の軍団」で千葉が演じた伊賀忍者の末裔という設定であり、千葉のコミカルな演技も楽しめるほか、撮影現場ではユマやルーシー・リューら、女優たちに剣術を指導したというエピソードも残っている。
『キル・ビル』シリーズに影響を与えたもう一人の日本人!梶芽衣子が艶めかしすぎる
『怪談昇り竜』
そんな『キル・ビル Vol.1』の挿入歌として流れるのが、元ネタのひとつでもある『修羅雪姫』(1973年)の主題歌「修羅の花」。そして、エンディングに流れるのが『女囚さそり』シリーズ(1972年~1973年)の主題歌「恨み節」だ。
その主演であり、その歌声でタランティーノ監督のほか、マーティン・スコセッシ監督やショーン・ベイカー監督など、世界の映画人を魅了してきた梶芽衣子である。そんな彼女が「キング・オブ・カルト」の異名を持つ石井輝男監督と組んだのが、『怪談昇り竜』(1970年)。黒猫の呪いに導かれて、梶演じる昇り竜の刺青を彫った女親分が、彼女に復讐を誓った盲目の女剣士と激突するという荒唐無稽&エログロ展開の中、まだ20代でありながら、ここでも梶が放つ存在感と艶めかしい魅力に圧倒されること間違いなし。
キアヌ・リーヴスも心酔!DNAはハリウッドへ
『激突!殺人拳』から半世紀、千葉真一のアクション魂を継承した現代アクションの金字塔へと着地させたハリウッドスターといえば、キアヌ・リーヴスだろう。千葉と対面を果たした際、感激のあまり「Oh my god!」を連発し、「初めまして、マエストロ(巨匠)!」と挨拶した逸話も残した彼が、同じく千葉を敬愛するスタントマン出身のチャド・スタエルスキ監督と組んだのが『ジョン・ウィック』シリーズ(2014年~)である。愛犬を殺した男たちに復讐するために復帰した、キアヌ演じる伝説の殺し屋の復讐劇は、シリーズを追うごとにスケールアップ。
特に『ジョン・ウィック:チャプター2』(2017年)では、舞台をローマへと広げ、殺し屋たちの掟が支配する裏社会の世界観を一気に拡張。美術館の鏡の間で繰り広げられるクライマックスの銃撃戦など、様式美とアクションが融合した名場面の数々で、前作からの飛躍を体感できる。 同時にキアヌの卓越した格闘技術と射撃術は目を見張るものがあり、4作目となる『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023年)では、ついに千葉の愛弟子・真田広之との競演も実現した。
そんな日本からハリウッドに渡ったDNAを感じ取ることができる7本を一気に観ることができるのがBS12の「激突日米アクション映画総決算」。これを見れば、千葉真一は「懐かしい日本のスター」ではなく、「世界が認めた本物のスター」だと確信するだろう!
BS12:10月特別編成「激突!日米アクション映画総決算」放送予定
10月5日(月)『魔界転生』
10月6日(火)『激突!殺人拳』
10月7日(水)『怪談昇り竜』
10月8日(木)『キル・ビル Vol.1』
10月9日(金)『キル・ビル Vol.2』
10月10日(土)『ジョン・ウィック』
10月11日(日)『ジョン・ウィック:チャプター2』
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