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『オールド・ボーイ』のチェ・ミンシク、スパイク・リーの『オールド・ボーイ』リメイク作品にも賛成?

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チェ・ミンシク
チェ・ミンシク

 映画『オールド・ボーイ』や『悪魔を見た』などでおなじみの韓国の人気スター、チェ・ミンシクが、現在開催されているニューヨーク・アジア映画祭(NYAFF)に参加し、過去の作品について語った。

 チェ・ミンシクは、劇団「根]に高校在学中に入団し、テレビドラマ「絆」や「白夜」で頭角を現した後、映画『シュリ』で人気を博し、カンヌ国際映画祭で審査員特別グランプリを受賞した『オールド・ボーイ』に主演し世界的に注目を集めた。その後も、映画『ブラザーフッド』や『親切なクムジャさん』などの話題作に出演し続けている。

 アメリカではチェ・ミンシクが出演した映画の中では『オールド・ボーイ』のイメージが強いが、韓国でも同じような解釈がされているのだろうか。「あの映画は、題材(15年間監禁された男が復讐を果たす)がかなり個性的で、韓国の観客にはそれほどなじみがなかったから、新鮮だったと思う。だから、かなりの多くの韓国人の注意を引くことになった。でも、あの作品は韓国人の繊細な国民性にマッチした映画とは言えないので、僕はむしろ他の映画作品で韓国では知られ、興味を持たれているんだよ」と意外な言葉が返ってきた。

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 役柄の選考については「映画に出演するか否かの選考過程では、キャラクターに対して特別な好みみたいなものはなく、むしろストーリーに納得させられるかが重要なんだ。だから、ホラー、スリラー、ドラマ、コメディなどのどんなジャンルであっても、ストーリーを読んで納得させられ、さらに自分がそのストーリーに飛び込んで、そのキャラクターの生活をしてみたいと思ったら出演を決めるんだ。だから、ヒーローだろうが、悪役だろうが関係はないよ」と語った後、さらに脚本を読んだ後に、脚本家にもっと質問してみたくなったときも、出演する決め手の一つとなることも明かした。

 長年、俳優の仕事に携わってきた彼は、演技のアプローチは昔と変わったのかとの質問に「僕はそれほど歳を取っていないけれど、中年であることには気づいているよ(笑)。基本的な演技のアプローチの仕方は初期の頃と変わらないと思う。ただ、今のほうがよりスタッフと話す機会が増えたと思うんだ。それは、(経験を通して)スタッフへの感謝の気持ちが増して、俳優、ライター、メイクアップアーティスト、それぞれの分野でエキスパートとして参加して、彼らの協調のもとに一つの映画作品が生まれる。そして彼らが、僕の俳優としての演技をさらにより良いものにしてくれる。だから、よりスタッフに愛情を感じ、彼らと話したり、ふざけたりする余裕が今はできるようになった」と話してくれた彼は、ファンに対してもフレンドリーで、記者会見が終わった後、彼のサインを求め長蛇の列となって並んでいたファン全員に長い時間かけてサインをしていた。

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 最後に彼は、スパイク・リーが手掛ける『オールド・ボーイ』のリメイク作品について「実はこのリメイクの企画に興奮しているんだ。特に僕が尊敬する(主役を演じる)ジョシュ・ブローリンにはものすごく期待しているんだ。彼が出演した映画『ノーカントリー』は素晴らしかったからね。この映画が、アメリカで違うアーティストによって描かれることは興味深く、アメリカの作品と韓国の作品を比較してみるのも良いと思うんだ」と賛成のコメントを残した。彼の今後の活躍がますます楽しみだ。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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