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求む、日本人俳優!フィリピンのラブコメ映画で世界に羽ばたくチャンス!イメージはヤング渡辺謙

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主演女優のユージン・ドミンゴ
主演女優のユージン・ドミンゴ

 フィリピンの新作映画『インスタント・マミー(原題)/ Instant Mommy』で日本人男優を起用することがわかった。プロデューサーを務めるクリス・マルティネス監督が、第8回大阪アジアン映画祭で来日した際に明かしたもの。

 同作品は、衣装デザイナーのフィリピン女性が主人公。彼女は日本人の恋人の子供を宿すも、あえなく流産してしまう。だが、彼の気持ちをつなぎとめるために、偽装妊娠を企てるというラブ・コメディだ。日本人の設定にしたのは、「フィリピンでは普通のカップル。僕の姉も日本人と結婚したんだ」とマルティネス監督。

 撮影は4月下旬からマニラ市内で行われる。主演女優は、フィリピンの大竹しのぶこと人気女優のユージン・ドミンゴ。監督は、新鋭のレオ・アバヤが務める。だが彼氏役はまだ未定で、現在マルティネス監督が必死で探している最中だ。

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 カエルの設定は40歳代前後の会社幹部クラス。マルティネス監督がイメージするのは「ヤング渡辺謙」だ。「彼女にとって、ちょっと高嶺の存在に見える人がいい。『おくりびと』の本木雅弘、『Shall we ダンス?』の役所広司もいいなぁ」とインディペンデント映画で予算は少ないが、夢は大きい。

 日本ではまだまだフィリピン映画が公開される機会は少ないが、現地では国民に愛される娯楽であり、世界も熱い視線を送っている。『キナタイ -マニラ・アンダーグラウンド-』(2009)でカンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したブリランテ・メンドーサ監督は、今や国際映画祭の常連監督だ。

 マルティネス監督も、プロデュース作『浄化槽の貴婦人』は2011年の東京国際映画祭アジアの風部門で上映されて話題を呼び、そして今回大阪アジアン映画祭で上演された監督作『アイ・ドゥ・ビドゥビドゥ』は陽気なミュージカルで観客たちを熱狂させた。

 『インスタント・マミー(原題) / Instant Mommy』はすでに今年7月にフィリピンで開催されるインディペンデント映画祭シネマニラでワールドプレミア上映が決まっている。恐らく出演料は少ないが、フィリピン映画界の勢いを肌で感じる貴重な体験になるに違いない。

 なお、プロの俳優で本作に興味ある人は、写真を添付してマルティネス監督に問い合わせを(3月末まで)。劇中のセリフは日本語だが、コミュニケーションが取れる程度の英語力が必要。→問い合わせ先メールアドレス:cdmartinez4000@gmail.com(取材・文:中山治美)

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