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終盤への疾走感は監督らしいが、またも評価は分かれそう

2021年12月24日 斉藤 博昭 エッシャー通りの赤いポスト ★★★★★ ★★★★★

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エッシャー通りの赤いポスト

園子温監督がワークショップに参加した俳優たちと作っただけあり、原石の輝き、恐れを知らない猛突進感がみなぎり、そこに監督の志向がストレートに結びついた印象。オーディション風景、エキストラの苦心、助監督の奮闘など、かなりカリカチュアされているとはいえ、映画製作の舞台裏もよくわかる。俳優たちの「顔」は確かに経験不足のもどかしさはあるものの、監督の心の炎が宿り、ラストに向けてどんどん強靭になっていくのがわかる。
ただ、いくつかの衝撃的な傑作とともに一人の映画作家の流れを振り返ったとき、原点回帰の、がむしゃらさ、ユーモアのセンスに最後まで乗りきれず、物語の一本筋が迷走している感もあり、評価は難しい。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとしてさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:『ウエスト・サイド・ストーリー』公開に合わせて、東山紀之さんのCM撮影や各種インタビューをお手伝い。作品への愛をまっすぐに受け止めて、こちらも感激。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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