大好きなものに注がれる、ひたむきな愛に感動

好きな人がやっていると、それが伝わってくる。監督たちは60年代英国の人気TVシリーズ『サンダーバード』が大好きで、その技術"スーパーマリオネーション"を紹介するドキュメンタリー映画を製作したところ、それを見たITVに50周年記念作品の声をかけられて本作が始動。当時のレコードに収録されたエピソードの映像化だが、音声だけでなく、なんと当時と同じ特撮技術を使用。さらにレコードにはないシリーズの必須アイテム、建物の爆発や、いかにもな造形のマシンなどを追加したのがポイント。それをこのシリーズの大ファンの樋口真嗣監督が再構成しているので、痒いところに手が届く。大好きなものに注がれるひたむきな愛に感動。