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ほぼタイムマシンの発明に近い!

2021年12月28日 森 直人 ザ・ビートルズ:Get Back ★★★★★ ★★★★★

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ザ・ビートルズ:Get Back

計7時間50分。もしこれが劇場用だったら、ワン・ビンや(最近の)ワイズマン級の体感的長尺ドキュメンタリーだ。1969年1月に撮影されたいわく付きの映画『レット・イット・ビー』が、こんな美しい記録になるとは……もう「夢以上」。81分の編集により歪められた歴史だけでなく、状態の悪いフィルム素材がコンピュータアルゴリズムで超・鮮明になった。本作が成し遂げた「修正」には多重の意義がある。

日本では『サマー・オブ・ソウル』や『アメイジング・グレイス』が劇場公開された年に、この重要作が配信ですぐ観られる手軽さに戸惑いつつも、良い時代になったと呟きたくなる。それにしてもビリー・プレストンのかっこいいこと!

森 直人

森 直人

略歴:映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「メンズノンノ」「Numero TOKYO 」などでも定期的に執筆中。※illustrated by トチハラユミ画伯。

近況:YouTubeチャンネル『活弁シネマ倶楽部』でMC担当中。5月11日より、川和田恵真監督(『マイスモールランド』)の回を配信中。ほか、東盛あいか監督(『ばちらぬん』)、長久允監督(『DEATH DAYS』)、松居大悟監督(『ちょっと思い出しただけ』)、舩橋淳監督(『ある職場』)、犬童一心監督(『名付けようのない踊り』)、片山慎三監督(『さがす』)、二宮健監督(『真夜中乙女戦争』)、原一男監督&小林佐智子プロデューサー(『水俣曼荼羅』)、前田聖来監督(『幕が下りたら会いましょう』)、松浦祐也さん&カトウシンスケさん(『ONODA 一万夜を越えて』)、首藤凜監督(『ひらいて』)、大石規湖監督(『fOUL』)、𠮷田恵輔監督(『空白』)、春本雄二郎監督(『由宇子の天秤』)、ウエダアツシ監督(『うみべの女の子』)、沖田修一監督(『子供はわかってあげない』)、内山雄人監督(『パンケーキを毒見する』)等々を配信中。アーカイブ動画は全ていつでも観れます。

サイト: https://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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