シネマトゥデイ

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危う過ぎて目が離せないテレキネシス少年暴走日記

  • クロニクル
    ★★★★★

     全米の週末興行チャートで初登場ナンバーワンを記録して以来、じつに1年半以上を経ての日本公開。近年まれに見るイキの良いスリラーで、待ちに待ったという言葉がピッタリくる。

     謎の物質に触れたことで念動力を身につけた高校生3人組の日常が、その中のひとりが持つビデオカメラ越しの映像で語られる、いわゆるファウンド・フッテージ・スタイル。そこにはスクール・カーストの生々しい実態も記録されており、その最下層に属するビデオカメラ少年はイジメの対象となっている。そのうえ家庭環境もヒドいので、身につけた念動力が暴走するのは必然的。そんな危うさを漂わせ、ピリピリとしたムードを高めながら、少年版『キャリー』と呼びたい物語はスリルを加速させる。

     3人の少年の念動力の強さに個人差がある点も面白く、皮肉にもこのビデオ少年のパワーがもっとも強い。そういう点でも緊張感にあふれ、目が離せない快作。限られた映画館でのみの上映であることが惜しい。

     なお、暴走少年を演じたデイン・デハーンは『アメイジング・スパイダーマン』の続編にハリー・オズボーン役で出演する注目株。ぜひチェックしておきたい。

⇒映画短評の見方

相馬 学

相馬 学

略歴: アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況: ローリング・ストーン誌で、ピーター・バラカンさんに音楽の話を聞く仕事が続いております。最新号のお題はジョージ・ハリスン「バングラデシュのコンサート」。

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