シネマトゥデイ

シネマトゥデイ

生きることに疲れた心身とシンクロし、癒しと希望を与える名画

  • ローマに消えた男
    ★★★★★

     イタリア政界をモチーフにしながらも、政治を描くわけではない。これは、社会と真剣に向き合った挙げ句、疲れ切った男のドラマだ。突如失踪した政治家の代わりに、双子の兄を替え玉にする奇策。消えた男が自分を取り戻すうちに、現れた男は予期せぬ人気を勝ち得ていく。入れ替わった立場から観る光景は瑞々しく、人は皆、本来自由であり、自分らしく振る舞うことの大切さを教えてくれる。喩えるなら、ケヴィン・クライン『デーヴ』×ピーター・セラーズ『チャンス』の要素が入り混じるとでも言おうか。もの悲しさと微かな笑いが交錯し、ここには、世の中や人生を見つめ直す、穏やかな時間が流れている。

⇒映画短評の見方

清水 節

清水 節

略歴: 映画評論家・クリエイティブディレクター●映画.com、シネマトゥデイ、FLIX、ニッポン放送●円谷プロ「ULTRAMAN ARCHIVES」●過去に「PREMIERE」「STARLOG」等で執筆・執筆、「Dramatic!」編集長、海外TVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」DVD企画制作●著書に「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」「新潮新書 スター・ウォーズ学」●WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成・取材で国際エミー賞、ギャラクシー賞、民放連最優秀賞 受賞

近況: ●ニッポン放送「草野満代 夕暮れWONDER4/朝ドラ特集」●kotoba春号「特集:ブレードランナー2019-2049」●デジタルハリウッド大学「アニメフォーラム」講演●映画.comコラム●「Pen」SF特集/●NHK BSプレミアム「ザ・ベストテレビ」出演●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」●TOKYO FM「ピートのふしぎなガレージ」

サイト: http://eiga.com/extra/shimizu/

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