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日常を起点とする三世代ファンタジーは神山健治作品の第四形態!

  •  緻密に仕組んだ少女の夢と現実の交錯によって、三世代にわたるファミリーストーリーを解明していく画期的なファンタジーだ。夢の世界は、祖父が築き上げた窮屈な高度テクノロジー社会に、虚構や創造を愛する父が反旗を翻すイメージ。その夢が知られざる真実を娘に示唆していく過程がスリリング。テクノロジーの発展をハードとソフトの相克と捉えない、屈託なき娘のしなやかな想像力は、世代間の綻びを修復する。神山健治作品が、同時代の観客に合わせて進化した。世界と個の関係を描いた『攻殻S.A.C.』以降を第二形態、世代間の差異を描いた『東のエデン』を第三形態とすれば、日常を起点とする本作は神山作品の第四形態に当たるだろう。

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清水 節

清水 節

略歴: 編集者・映画評論家・クリエイティブディレクター|1962年東京生まれ|●新潮新書「スター・ウォーズ学」共著●「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」共著●WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画制作 (受賞:国際エミー賞 芸術番組部門/日本民間放送連盟賞 最優秀賞/ギャラクシー賞 奨励賞)

近況: ●「3月のライオン」公式サイト評 https://goo.gl/TCISFh ●日テレ/Hulu「神山健治×大友啓史」対談進行●TOKYO FM「スカパー!日曜シネマテーク」●「Pen」特集コラム●「キングコング:髑髏島の巨神」劇場パンフ●J-WAVE「BOOK BAR」●集英社「kotoba」冬号<蒐集家の悦楽>ギレルモ・デル・トロの悪夢と恐怖の屋敷・荒涼館●映画.comコラム「この世界の片隅に」ドキュメント・レビュー●円谷プロ「金城哲夫賞」プロジェクト●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」●TBSラジオ「堀尾正明+PLUS!」

サイト: http://eiga.com/extra/shimizu/

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