破滅に向けたシンプルなカウントダウン構成がサスペンスを倍加

2017年4月29日 清水 節 バーニング・オーシャン ★★★★★ ★★★★★

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バーニング・オーシャン

 怒り狂うモンスターの如き炎がマーク・ウォルバーグの演技を食うほどだ。安全を軽視した利益第一主義の上層部vs.現場を熟知するベテランという対立構造は、『タワーリング・インフェルノ』由来ともいえるパニック映画の基本だが、群像劇に付きものだった、甘ったるいロマンスやコメディ要素を捨象し、カタストロフに向けたシンプルなカウントダウン構成がサスペンスを倍加させる。爆発大好きなファンを堪能させるのはもちろん、社会派エンタメとしても堅実な作り。近過去の未曽有の事故を描くヒーローなき実話ディザスター。ハリウッドの懐の深さを感じる。

清水 節

清水 節

略歴:映画評論家・クリエイティブディレクター●映画.com、シネマトゥデイ、FLIX●「PREMIERE」「STARLOG」等で執筆・執筆、「Dramatic!」編集長、海外TVシリーズ「GALACTICA/ギャラクティカ」DVD企画制作●著書に「いつかギラギラする日 角川春樹の映画革命」「新潮新書 スター・ウォーズ学」●WOWOW「ノンフィクションW 撮影監督ハリー三村のヒロシマ」企画・構成・取材で国際エミー賞、ギャラクシー賞、民放連最優秀賞 受賞

近況:●円谷プロ「ULTRAMAN ARCHIVES」クリエイティブディレクター●「シド・ミード展」未来会議ブレーン、図録寄稿●ニッポン放送「八木亜希子LOVE&MELODY」

サイト: http://eiga.com/extra/shimizu/

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