芸術家の魂は永遠の命を持つヴァンパイアのごとし?

2013年12月21日 なかざわひでゆき オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ ★★★★★ ★★★★★

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オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ

 21世紀の現代社会にさまよう男女の吸血鬼。ジャームッシュは彼らにロマン主義的ヴァンパイア像を体現させつつ、栄枯盛衰を繰り返す浮世の儚さと暗闇で永遠に生きる者の孤独を描く。

 チャーリー・フェザーズやチェット・アトキンスを愛し、バイロン卿やメアリー・シェリーの反骨精神を受け継ぐ主人公たち。監督は彼らに時代を超越した芸術家の魂を投影しているように思える。真の才能はたとえ肉体が滅びようとも、ヴァンパイアのごとく永遠に生きながらえるのだと。

 ホラー映画マニアとしては、初期のジャン・ローランやハリー・クーメルの耽美系ヴァンパイア映画にも似たメランコリーの感じられる点も興味深い。

なかざわひでゆき

なかざわひでゆき

略歴:日本大学芸術学部映画学科卒、同学部大学院卒。映画・海外ドラマのライターとしてキャリア30年。TVガイド誌やオンライン情報サイトなどを中心に幅広く執筆活動中。雑誌「スカパー!TVガイドBS+CS」(東京ニュース通信社刊)で15年続くコラム“映画女優LOVE”をはじめ各テレビガイド誌で特集記事やコラムを執筆。著書は「ホラー映画クロニクル」(扶桑社刊)、「アメリカンTVドラマ50年」(共同通信社刊)など。海外取材経験も多数。旧ソ連のモスクワ育ち。

近況:最近は今さらながらK-POPのボーイズバンドにドハマり中。一番の御贔屓はMCNDですが、NCTやTREASUREも大好き。もちろんBLACK PINKとかITZYとかEVERGLOWとかガールズにも夢中です。

サイト: http://eiga3mai.exblog.jp/

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