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原作モノだが、しれっと大胆に黒沢清流

2013年7月1日 中山 治美 リアル~完全なる首長竜の日~ ★★★★★ ★★★★★

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リアル~完全なる首長竜の日~

原作と全く異なり驚いた。いや、厳密には、主人公の名前や職業、“センシング“という昏睡状態にいる患者の意識下に入る医療行為を使ったミステリーという設定は同じ。だが姉弟の関係を恋人に変えてラブストーリーをメーンに、仮想現実の世界を大胆に変更。主人公淳美をホラー漫画作家にしたことから惨殺死体の幻覚が見えたり、首長竜が大暴れしたり、無駄に怖いのなんの。でも、いいのだ。本作はセンシングの世界が中心。何を創造して映像化しようが自由じゃないか! 漫画や小説原作の映画化が当たり前となった昨今、そんな映画人の矜持を見せつけられたよう。世界のクロサワの仕事ぶりにアッパレ!

中山 治美

中山 治美

略歴:茨城県出身。スポーツ紙記者を経てフリーの映画ジャーナリストに。日本映画navi、全国商工新聞、スカイパーフェクトTV(ぴあ)、BANGER!、朝日新聞webサイトおしごとはくぶつかん情報館内で「おしごと映画」を執筆中。いつの間にやら映画祭を回るのがライフワークとなっている。お気に入りはオランダ・ロッテルダム国際映画祭とスペインのサンセバスチャン国際映画祭。

近況:本サイトで「映画で何ができるのか?」と「ぐるっと!世界の映画祭」を連載中。また、編集に携わった塚本晋也監督・著「『野火』全記録」(洋泉社)、DVDマガジン「石原裕次郎シアター」(朝日新聞社)が発売中デス。ライフワークの旅の記録をまとめたブログはこちら。https://tabisutekaisyu.amebaownd.com

サイト: https://www.oshihaku.jp/series/00007

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