シネマトゥデイ

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笑っちゃう笑えない現実

  • 哲学者ジジェクいわく「ライバッハは体制が発したメッセージをそのまま丸裸にして突き返すんだ」。確かにその通りなのだが、ではある種盤石の体制(支配システム)をゴリゴリに築いてしまった北朝鮮も丸裸にできるのか?というトライアルの記録。「過激さ」でよく知られる人を喰った芸風のスロベニアの名物バンドが、どんどん普通の真顔になっていくのが申し訳ないが可笑しくて仕方がない。

    このドキュメンタリーの面白さは“中途半端さ”である(褒め言葉ですよ!)。ライバッハですらこうなのだ、という身も蓋もなさ。グダグダな一週間の旅から、我々は西洋的知性やパロディという手法の限界など、いろんな教訓や難問を見出せることだろう。

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森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: インターネット番組『活弁シネマクラブ』(https://freshlive.tv/katsuben_cinema)のコーナー「浅草ダイレクトシネマ」でMC始めました。まずは12月15日(土)より配信、塚本晋也監督(『斬、』)の回を。アーカイブ動画はいつでも無料で観れます。BSスターチャンネルの無料放送番組「GO!シアター」、12月は『パッドマン 5億人の女性を救った男』『私は、マリア・カラス』『それだけが、僕の世界』についてコメントしています。執筆参加した『世界のカルト監督列伝』『鬱な映画』『漫画+映画!』『新世紀ミュージカル映画進化論』(いずれも洋泉社)が発売中です。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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