シネマトゥデイ

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わだばゴッホになる

  • 名画のファストファッション的な複製画工房といったところか。中国・ダーフェン油画村については以前NHK『地球イチバン』で観た事があり、その時に複製専門職は「画工」、オリジナルの発表者は「画家」との称号で呼ばれると知った。本作ではゴッホを独学で描いて20年のベテラン「画工」が憧れのアムスに行く。

    もし技法を研究し魂や思考ごとトレースし尽くし、本気の情熱で「偽物」の精度を上げていけば「本物」を転倒させる“アート”が生まれ得ると思う。だがこの中年男性に眠っていたのは“青年的な自我”だ。偉大な先人の模倣を経て、独り立ちして「ゴッホの弟子」となる。棟方志功などもこのプロセスを普通に通ったのかもしれない。

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森 直人

森 直人

略歴: 映画評論家、ライター。1971年和歌山生まれ。著書に『シネマ・ガレージ~廃墟のなかの子供たち~』(フィルムアート社)、編著に『21世紀/シネマX』『シネ・アーティスト伝説』『日本発 映画ゼロ世代』(フィルムアート社)『ゼロ年代+の映画』(河出書房新社)ほか。「週刊文春」「朝日新聞」「キネマ旬報」「TV Bros.」「メンズノンノ」「週刊プレイボーイ」「Numero TOKYO (Web)」「映画秘宝」などでも定期的に執筆中。

近況: 10月28日(日)下北沢映画祭のプログラム「演劇×映画の可能性」で、松居大悟監督のお話の聞き手を務めます(北沢タウンホールにて)。BSスターチャンネルの無料放送番組「GO!シアター」、10月は『ピッチ・パーフェクト ラストステージ』『ガンジスに還る』についてコメントしています。執筆参加した『世界のカルト監督列伝』『鬱な映画』『漫画+映画!』『新世紀ミュージカル映画進化論』『究極決定版 映画秘宝オールタイム・ベスト10』(いずれも洋泉社)が発売中です。

サイト: http://morinao.blog.so-net.ne.jp/

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