「こんな人がいたのか」と唸らせる、オスカー候補らしい役と演技

2020年3月22日 斉藤 博昭 ハリエット ★★★★★ ★★★★★

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ハリエット

この主人公の強すぎる意志と、恐れを知らぬ行動力は、いったいどこから来るのか? そんなことが頭を駆け巡りながら、世界の「間違った常識」に素直に「NO」と言う、人間として真っ当な生き方で、有無を言わせぬ感動が導かれた。「あの時代、あの境遇で、こんな人がいたのか」という実話の驚きもプラス。周囲の悲劇も容赦なく描く演出からは、作品の「本気度」も伝わる。

主演シンシア・エリヴォは荒削りな部分はあるにしても、パッションの伝え方は直球。いい意味で演技の初々しさが好印象だ。叫びを歌に込めたシーンは深く静かに心に響くが、ブロードウェイの大スターである彼女の真髄は、今作とともにぜひ動画などでチェックしてほしい。

斉藤 博昭

斉藤 博昭

略歴:1963年神奈川県藤沢市生まれ。高校時代は映画研究部に所属。1997年よりフリーランスのライターとして映画誌、女性誌、情報誌、劇場パンフレット、映画サイトなどさまざまな媒体に映画レビュー、インタビュー記事を寄稿。得意ジャンルはアクション、ミュージカル。最も影響を受けているのはイギリス作品です。Yahoo!ニュースでコラムを随時更新中。

近況:LAの『フェアウェル』ルル・ワン監督、ロンドンの『カセットテープ・ダイアリーズ』グリンダ・チャーダ監督に、Skypeインタビュー。ともに外出規制などある中、前向きに明るく話してくれて、一刻も早い日常生活の復活を祈るのみ。

サイト: https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohiroaki/

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