社会派映画の皮を被った!?本格派のミステリー

2020年10月31日 相馬 学 ドクター・デスの遺産-BLACK FILE- ★★★★★ ★★★★★

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ドクター・デスの遺産-BLACK FILE-

 安楽死の問題を問う、そんな社会性をはらんでいるのは間違いない。実際、尊厳死はあってしかるべきかもしれない……と、見ていて何度となく考えた。

 とはいえ、何より本作はエンタテインメント。ドクター・デスがなぜ安楽死を行なっているか? その謎がミステリーとして機能し、それが明かされたとき、サイコスリラーへと転調。そんな意外性に富んだサスペンスが面白い。

 ネタバレは避けるが、犯人の正体がわかると同時にやってくる、背筋がゾワゾワとするようなショック感覚はミステリー作品ならでは。前半を牽引する刑事役の北川景子の熱演もさることながら、ドクター・デスにふんする役者の怪演は、とにかく一見の価値がある。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『ファナティック ハリウッドの狂愛者』他の劇場パンフレットでお仕事中。「映画の巨人たち リドリー・スコット」(辰巳出版刊)に寄稿。

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