"夢見る人"の抱く夢の鮮やかさが胸を打つ

2021年4月5日 平沢 薫 ドリームランド ★★★★★ ★★★★★

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ドリームランド

 17歳の少年の初めての恋を描く成長物語であり、宿命の女と出会ってしまった男のドラマでもあるが、それ以上に"夢見る人"の物語として胸を打つ。1930年代のテキサス、どこまでも乾いた大地が広がっていく世界で、"夢見る人"が夢を抱くとき、その光景が画角の違う画面で出現する。すると、その海の青さ、夕暮れの橙色が、現実とは別の鮮やかすぎる色をしているのだ。
 撮影は『ザ・ヴァンパイア~残酷な牙を持つ少女』の映像が強烈だったライル・ヴィンセント。監督マイルズ・ジョリス=ペイラフィットは、95年にも映画化された英国コミック「タンク・ガール」の映画化を企画中で、それも気になる。

平沢 薫

平沢 薫

略歴:映画ライター。視覚に訴えかけるビジュアルの派手な映画がお気に入り。「SCREEN」「SCREEN ONLINE」「日経エンタテインメント!」「キネマ旬報」「SFマガジン」「映画.com」「Movie Walker」等で執筆。他に「キングスマン:ゴールデン・サークル」ノベライズ、「グレートウォール」ノベライズ、「X-ファイル 2016」ノベライズ、「フランケンウィーニー」ノベライズ、「「ターミネーター:新起動/ジェニシス ビジュアルガイド」翻訳など。ウェブで映画やTVドラマのニュースを追いかけ中

近況:「CALLS コール」@AppleTV+ 、電話の音声だけで構成されたドラマだが、製作総指揮が「ドント・ブリーズ」のフェデ・アルバレス監督なので技あり。「オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分」(13)や「THE GUILTY/ギルティ」(18)が進化して突然変異に?

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