軽やかに、しかし敬意をもって、死と向き合う好編

2021年5月13日 相馬 学 くれなずめ ★★★★★ ★★★★★

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くれなずめ

 友人の結婚式のために久しぶりに集まった高校時代の親友6人。集まれば、あの頃のままバカに戻れる、そんな彼らのグタグダな友情ドラマと思いきや、ほどなく違和感に気づくだろう。

 彼らがこの違和感を直視し、それを乗り超えるまでの物語……というと、難しそうに思えるかもだが、松居監督はこれをコメディとてして描いており、その軽妙さに乗せられる。

 親友との死別とどう折り合うか? ともすれば重くなりがちなテーマだが、笑いやファンタジーの効果により気持ちよく突き抜ける。街と自然が混在する地方都市の風景がこれまた心地よく、同時に現実味を醸す効果も。ボンクラ男子にふんした成田凌ら俳優陣の妙演も光る。

相馬 学

相馬 学

略歴:アクションとスリラーが大好物のフリーライター。『DVD&ブルーレイでーた』『SCREEN』『Audition』『SPA!』等の雑誌や、ネット媒体、劇場パンフレット等でお仕事中。

近況:『コンティニュー』『Mr.ノーバディ』『クワイエット・プレイス 破られた沈黙』他の劇場パンフレットに寄稿。取材仕事では、デヴィッド・クローネンバーグにお話しをうかがいました。

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