シネマトゥデイ

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追憶
(C) 2017映画「追憶」製作委員会
製作年:
2017年
製作国:
日本
日本公開:
2017年5月6日
(全国東宝系)
製作:
「追憶」製作委員会
製作プロダクション:
東宝映画 / ディグ&フェローズ
配給:
東宝
カラー

見どころ:『駅 STATION』『鉄道員(ぽっぽや)』などの降旗康男監督と撮影の木村大作がタッグを組み、『永遠の0』などの岡田准一が主演を務めたミステリードラマ。主人公の刑事が殺害現場で遺体となった幼なじみと対面し、共通の旧友が容疑者として浮上、事件の真相と3人の男の封印された過去が次第に明かされる。主人公の旧友に小栗旬と柄本佑、ほかに長澤まさみ、木村文乃らが共演。友人の死をめぐって現在と過去が交錯する展開と重厚なドラマが堪能できる。

あらすじ:富山県警捜査一課の四方篤(岡田准一)は、漁港で旧友の川端悟(柄本佑)の刺殺体と対面する。容疑者として浮上した田所啓太(小栗旬)を含む三人は、幼少期に親に捨てられ、共に過ごした関係だった。会社と家族のために金策に奔走していた川端と、幸福な日々を送る田所。そして、妻とすれ違いの日々を送る四方。こうして四方と田所は再会を果たすものの、四方の問い掛けに田所は何も語ろうとせず……。

追憶
(C) 2017映画「追憶」製作委員会

映画短評

  • 山縣みどり
    贖罪し続ける小栗旬のキャラクターに深く感動
    ★★★★★
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    重大な決意をした少年3人組が雪降りしきる海岸を走る姿から事件が起きるまでの冒頭、日本海のどんよりとした空模様に少年たちの気持ちが重なる演出が素晴らしい。成長したキャラクターの今を端的に説明するのも巧みだ。惜しいのは岡田が常に眉間にシワを寄せていることで、苦悩の理由が伝わらないのだ。演技が上手い人だけに残念。意外な展開はなく、事件をきっかけに再会した男たちがその来し方に想いを馳せるわけだが、小栗旬演じる田所の生き方には心底感動した。大げさな演技をしない役者だが、全人生をかけた贖罪を当たり前と受け止め、正しく生きようとする男を飄々とした佇まいで演じているのが印象的だ。

  • 清水 節
    背景を昭和にすれば、大時代的な違和感は解消されたのではないか
    ★★★★★
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     高倉健と阿吽の呼吸で撮り続けてきた監督とキャメラマンが、腕に覚えがある若者たちで描く。邦画DNAを継承する有意義なプロジェクトだ。悲劇を淡々と見つめる風景というスタイルにブレはない。トラウマを抱えた幼馴染3人の成長後――『ミスティック・リバー』的な構造に想を得るのはいいが、事件の発端や展開があまりにも大時代的。俳優陣に陰りが足りないのではない。カフェバーの時代に生まれた30代を、地方のうらぶれたスナックバーに連れ込んで“イズム”を注入するような無理がある。いっそ背景を昭和中期にすれば違和感は解消されたのではないか。99分で収束させるためとしか思えない「真犯人」にも納得がいかない。

  • くれい響
    いろんな意味で、今の日本映画界に一石を投じる
    ★★★★
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    「火サス」も「土曜ワイド」も過去の産物になった今日にある意味、時代錯誤ともとれる展開に、演出。まるで30年以上前の東宝作品を観てるようなトリップ感に襲われるものの、コミック原作主流となった日本映画界に対し、「これが映画だ!」と言わんばかりの作り手の意思は高く評価したい。しかも、前評判通り、健さんよろしく背中で語る岡田准一から、やっぱり不幸が似合う安藤サクラまで、その意思に賛同した豪華キャストの面々がスクリーン映えしまくる。しかも、これがサクッと99分というプログラムピクチャー感も評価すべき。ただ、小栗旬激似の子役が成長すると岡田になるというトリックだけは、何とかならなかったものか?


スタッフ

監督:
撮影: 木村大作
原案・脚本: 青島武 / 瀧本智行
音楽: 千住明
製作: 市川南
プロデューサー: 伊藤伴雄 / 上田太地 / 臼井真之介
美術: 原田満生
録音: 石寺健一
照明: 鈴木秀幸
装飾: 佐原敦史
助監督: 宮村敏正 / 加藤卓哉
編集: 板垣恵一
音響効果: 佐々木英世
記録: 阿保知香子
キャスティング: 城戸史朗
特機: 南好哲
衣装: 纐纈春樹 / 宮部幸
ヘアメイク: 泉宏幸
企画協力: 川口義宏

キャスト

四方篤:
田所啓太:
川端悟:
四方美那子:
田所真理:
仁科涼子:
山形光男:
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    公式サイト。降旗康男監督。木村大作撮影。岡田准一、小栗旬、柄本佑、長澤まさみ、木村文乃、安藤サクラ、吉岡秀隆、矢島健一、北見敏之、安田顕、三浦貴大、高橋努、渋川清彦、 ... ...[外部サイトの続きを読む]
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