シネマトゥデイ

シネマトゥデイ
彼女の人生は間違いじゃない
(C) 2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会
製作年:
2017年
製作国:
日本
日本公開:
2017年7月15日
(ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか)
上映時間:
提供:
ギャンビット
提供・配給:
ギャガ
カラー/アメリカンビスタサイズ/5.1chデジタル

見どころ:福島県と東京を舞台にしたヒューマンドラマ。週末ごとに東京で風俗嬢として働く女性とその周囲の人々の姿を描く。『やわらかい生活』『PとJK』などの廣木隆一が執筆した小説を、自らがメガホンを取って映画化。『グレイトフルデッド』などの瀧内公美、テレビドラマ「バイプレイヤーズ ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~」などの光石研、『横道世之介』などの高良健吾、『俺たちに明日はないッス』などの柄本時生らが顔をそろえる。

あらすじ:東日本大震災からおよそ5年がたった福島県いわき市。市役所に勤めている金沢みゆき(瀧内公美)は、週末になると仮設住宅で一緒に暮らす父親・修(光石研)に英会話教室に通うとうそをつき、高速バスで東京へ行き渋谷でデリヘル嬢として働いていた。ある日、元恋人の山本(篠原篤)からやり直したいと迫られるが、別れる原因にもなった震災で死んだ母をめぐる彼の言葉を思い出してしまう。さらに、震災で妻を亡くし、仕事を失ったことから立ち直れずにいる父親にいら立ちを募らせる。

彼女の人生は間違いじゃない
(C) 2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会

映画短評

  • くれい響
    瀧内公美の時代がきた。
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    じつは本作より身体を張ってる『グレイトフルデッド』から4年、消化不良だった『日本で一番悪い奴ら』を経て、瀧内公美の時代がきた。確かに出演シーンは見せ場だらけ。ラストに流れる背中を押す主題歌も、個人的に溺愛する『東京ゴミ女』に通じるものがあり、長年女性を描いてきた廣木隆一監督のベストという見方もできる。ただ、同じ“再生”がテーマの『RIVER』じゃないが、ヒロインに焦点を絞ればいいのに、震災をめぐる人々の群像劇にしてしまったことには疑問が残る。もっと彼女に寄り添うことで、心の隙間を埋めたかったとはいえ、“なぜ、デリヘルじゃなきゃいけなかったのか?”ことに対する回答が見えてくるだけに残念だ。

  • なかざわひでゆき
    福島の今に人間や世の中の不条理を見る
    ★★★★
    »読む«閉じる

     震災からおよそ6年。平穏な日常を奪われ、愛する家族や友人を失い、将来への不安を抱えながら生きる福島の人々の、いまだ癒えることのない悲しみや喪失感、虚無感を描く。淡々としながらも丹念にじっくりと炙り出していくドキュメンタリー的な語り口がリアリズムを増す。
     週末に東京でデリヘル嬢の仕事をするヒロイン、保証金をパチンコにつぎ込む人々など、にわかに理解しがたい部分もあり戸惑うが、しかしそこに彼らの深い心の闇を垣間見る。そもそも人間とは不条理で矛盾した不完全な生き物だから。そして、自然災害や戦争などに見舞われた世界中の町や村で、同じような葛藤を抱えた人々がいるであろうことに想いを馳せる。

  • 山縣みどり
    何かが足りない、ともがく先にあるものは?
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    東日本大震災で人生が変わった人たちの、ともすれば“負”と受け取られる側面に焦点を当てているが、登場人物たちが抱える気持ちや人生への不安には普遍性がある。誰だって「人生に何かが足りない」ともがくし、決着点を見出す人もいれば、永遠にもがき続ける人もいる。ヒロインがデリヘル嬢のバイトを選んだ心理は同性として100%理解はできないが、だからこそ逆に彼女が抱えている憤りや悲しみが底なしなのだろうと推測し、涙が溢れる。演じる瀧内公美は登場シーンから最後まで目をみはる巧みな演技でヒロインの複雑な心理を伝えてくれる。彼女をはじめ役者陣はみな素晴らしく、深い感動と希望を与えられた。

  • 森 直人
    『君の名は。』や『シン・ゴジラ』が描かない「場所」と「人」
    ★★★★★
    »読む«閉じる

    廣木隆一監督自身による小説も素晴らしかったが、これは「映画」として新たな貌を獲得した傑作。特に瀧内公美(拍手!)が福島の仮設住宅から高速バスに乗って渋谷に向かうロードムービー的パートの、まるで「国境」を超えるような感覚の時間推移にハッとした。この週末出勤は震災以降、再編成されてしまった東京と地方の関係性、近くて遠い心的距離をまざまざと示しているように思う。

    秋葉原から東北へと巡礼を延ばした『RIVER』以降、『こどものみらい~』『海辺の町で』、『さよなら歌舞伎町』も含め、3.11を起点に自らのルーツを再探究した「廣木サーガ」の決定的な一本。今泉力哉の『退屈な日々にさようならを』とも並べたい。

予告編・動画

瀧内公美、光石研、高良健吾、柄本時生ら共演!映画『彼女の人生は間違いじゃない』予告編
斎藤工&板谷由夏が『ジョン・ウィック:チャプター2』など7月中旬のイチオシ新作映画を「はみだし映画工房」で激論!

» 『彼女の人生は間違いじゃない』の予告編・動画一覧

写真ギャラリー

  • 写真001
  • 写真002
  • 写真003
  • 写真004
  • 写真005
  • 写真006
  • 写真007
  • 写真008

(C) 2017『彼女の人生は間違いじゃない』製作委員会

ポスター/チラシ

  • 映画『彼女の人生は間違いじゃない』ポスター
    ポスター
  • 映画『彼女の人生は間違いじゃない』チラシ
    チラシ
  • 映画『彼女の人生は間違いじゃない』チラシ
    チラシ

スタッフ

監督・原作:
主題歌: meg

キャスト

金沢みゆき:
金沢修:
三浦秀明:
新田勇人:
山本健太:
山崎沙緒里:
ブログン投稿ブログに投稿
  • FC2ブログに投稿!
  • ココログに投稿!
  • gooブログに投稿!
  • so-netブログに投稿!
  • exciteブログに投稿!
  • Bloggerに投稿!

『彼女の人生は間違いじゃない』の映画ニュース

楽天市場

ブログなどをご利用の方は以下のURLをトラックバックURLとして指定してください。

  • 『彼女の人生は間違いじゃない』評価と感想/そして正解もない from eigamanzaiの映画レビュー (2017年7月20日 1時53分)
    彼女に笑顔があらんことを ☆4.5点 予告編はこんな感じです 『彼女の人生は間違いじゃない』予告編 7月15日公開『ヴァイブレータ』『さよなら歌舞伎町』の廣木隆一監督最新作! 週末になると高速バスで、福島から東京へと向かう 言葉に出来ない衝動に突き動かされて── 人は与えられた運命から逃げ出したくなることがある。 そんな時みゆきは、仮設住宅で父と二人で暮らす福島から高速バスに乗り、渋谷へ向かう。円山町のアルバイト先のデリヘル...www.youtube.com 映画データはこちらからどうぞ (シネマ&#82 ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「彼女の人生は間違いじゃない」:さりげなさと演出の力量 from 大江戸時夫の東京温度 (2017年7月18日 0時5分)
    映画『彼女の人生は間違いじゃない』は、福島県出身の廣木隆一監督が、自身の小説を映 ...[外部サイトの続きを読む]
[PR]
おすすめ特集
映画アクセスランキング
  • Loading...
»もっとランキングを見る«
楽天市場
スポンサード リンク
  1. 映画
  2. 2017年7月10日の週の公開作品
  3. 『彼女の人生は間違いじゃない』