シネマトゥデイ

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女神の見えざる手
(C) 2016 EUROPACORP-FRANCE 2 CINEMA
英題:
MISS SLOANE
製作年:
2016年
製作国:
フランス/アメリカ
日本公開:
2017年10月20日
(TOHOシネマズシャンテほか)
上映時間:
配給:
キノフィルムズ
製作会社:
EuropaCorp
カラー/シネマスコープ

見どころ:巧妙な戦略を駆使して政治を陰で動かすロビイストを描いた社会派サスペンス。敏腕ロビイストを、『ゼロ・ダーク・サーティ』などのジェシカ・チャステインが熱演し第74回ゴールデン・グローブ賞ドラマ部門女優賞にノミネートされた。『シャーロック・ホームズ』や『キングスマン』シリーズなどのマーク・ストロング、ベテランのジョン・リスゴーらが共演。『恋におちたシェイクスピア』などのジョン・マッデンが監督を務めた。

あらすじ:敏腕ロビイスト、エリザベス・スローン(ジェシカ・チャステイン)は、銃所持を後押しする仕事を断って、大会社から銃規制派の小さな会社に移る。卓越したアイデアと決断力で、困難と思われていた仕事がうまくいく可能性が見えてきたが、彼女のプライベートが暴露され、さらに思いも寄らぬ事件が起こり……。

女神の見えざる手
(C) 2016 EUROPACORP-FRANCE 2 CINEMA

映画短評

  • 清水 節
    女性ロビイストの非情な生態を通して政治の本質を炙り出す
    ★★★★
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     智略を尽くす女性ロビイストの非情な生態に光を当てて、政治ドラマと諜報サスペンスを融合させたスピーディかつ痛快なドラマだ。「銃規制法案」をめぐる権謀術数は、二転三転して予測不能な着地点へ向かう。議論の応酬が小気味よい。元弁護士の脚本家ジョナサン・ペレラのセリフの切れ味には、名匠アーロン・ソーキンも戦々恐々だろう。信念より打算が優先される世界で、勝つために感情を圧殺したかのようなジェシカ・チャステインの造形が魅力的。垣間見せる脆い側面が、政治の闇に悲鳴を上げているようにも映る。胸のすく展開も訪れるが、この世界の勝者は果たして英雄なのかと考えさせ、一筋縄ではいかない鋭利な社会派映画に仕上がった。

  • 森 直人
    「私自身のおごり」を突破するものとは
    ★★★★★
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    ロビー活動とはパワーゲームという戦略と操作の場に過ぎないのだろうか? 「政治」の最も臭いフタをパカッと開ける、この着眼がまず秀逸だ。Kストリートの女版ゴルゴ13を快演(怪演)するJ・チャステインのハードボイルドであり、ピカレスクロマンの応用形であり、同時に正義や信念を問い直す良心作だという清濁併せ持ったバランスに惹かれる。

    さらにお気に入りなのは邦題。これは「神」になろうとしたイカロス的ヒロインの劇とも言え、しかし実はその破れ目(誤算)からの巻き返しで本当の「見えざる手」(アダム・スミス『国富論』)が働く。ミス・スローンは捨て身の献身に旋回することで、初めて「女神」の崇高さに近づくのだ。

  • 猿渡 由紀
    アメリカの銃規制問題の複雑な実情に触れる
    ★★★★★
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     これだけ銃乱射事件が起こっても、アメリカではなぜ銃規制が進まないのか。その複雑な実情を、ロビイストの立場から語るという視点は興味深い。そもそも、ロビイストという人々に焦点が当たることが、これまでほとんどなかった。そのパワフルな女性を演じるのは、ジェシカ・チャステイン。仕事中毒で、勝つためなら倫理的にどうかと思われることもいとわないという彼女をチャステインは熱演しているのだが、「ゼロ・ダーク・サーティ」の主人公のように脆い部分を見せることがないからか、本当の意味で共感しづらい。速いテンポで展開し、スリラーとしては楽しめるが、政治の実態を掘り下げるという部分ではややものたりない感じだ。

  • 山縣みどり
    トランプ政権を正してくれるのはジェシカ?
    ★★★★★
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    テンポはいいし、キャラクターは魅力的だし、小気味いいひねりも用意されていて、最後まで目が離せない政治サスペンスだ。主役エリザベスは仕事のためなら汚い手を使うのも辞さない好戦的な辣腕ロビイストで、性的欲求も買春で済ませる合理主義のワーカホリックでもある。好感度が高いとは言えないキャラをジェシカ・チャステインがストイックに演じ、絶対に妥協しないヒロインの強さが魅力に見えてくる。これがデビューとなる脚本家J・ペレラの筆致は巧みで、ロビイストの活動ぶりや銃規制をめぐる政治家たちの思惑や利害関係なども赤裸々に描かれていて実に興味深い。脱線気味なトランプ政権に必要なのは辣腕ロビイストなのかも。

予告編・動画

『ゼロ・ダーク・サーティ』などのジェシカ・チャステイン出演!映画『女神の見えざる手』予告編

» 『女神の見えざる手』の予告編・動画一覧

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スタッフ

キャスト

エリザベス・スローン:
ロドルフォ・シュミット:
エスメ・マヌチャリアン:
スパーリング上院議員:
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    (原題:MISS SLOANE )面白い映画だ。骨太の演出は最後まで揺るがない。主人公の造型はもとより、題材はタイムリーで、社会の欺瞞を追求するジャーナリスティックなテイストも満載。観る価値は大いにある。  主人公のエリザベス・スローンは、依頼主の利益のため政... ...[外部サイトの続きを読む]
  • 女神の見えざる手 from エンターテイメント日誌 (2017年11月17日 8時21分)
    評価:A 映画公式サイトはこちら。原題Miss Sloaneとはヒロインの名前 ...[外部サイトの続きを読む]
  • 「女神の見えざる手」:過剰な主人公、緻密な娯楽作 from 大江戸時夫の東京温度 (2017年11月6日 23時52分)
    映画『女神の見えざる手』は、めっぽう面白かったです! ロビイストを主人公にした、 ...[外部サイトの続きを読む]
  • 女神の見えざる手 評価と感想/ロビイストによる知謀戦を描く from eigamanzaiの映画レビュー (2017年10月26日 17時2分)
    ロビーに集まってたからロビー活動なのか ☆5点 ザ・ブラックリスト(優秀脚本)から選ばれたジョナサン・ペレラによるオリジナル脚本で、天才女性ロビイストがアメリカの銃規制問題に取り組む社会派サスペンス。監督はジョン・マッデン、主演はジェシカ・チャステイン 予告編 映画『女神の見えざる手』 予告篇「今日も勝つわよ!」 真っ赤なルージュ、一流ブランドとハイヒールで武装した超プロフェッショナルなヒロインが、銃規制法をめぐり、500万人の銃愛好家を従える巨大権力と戦う! 戦略の天才たちにモラルや常識は必要ない&#82 ...[外部サイトの続きを読む]
  • 映画:女神の見えざる手 Miss Sloane ビジネスの究極のせめぎ合いの闘い、を 強力なメンツで料理した一本。 from 日々 是 変化ナリ ~ DAYS OF STRUGGLE ~ (2017年10月25日 2時38分)
    全米公開で、評価が割れていた今作。 なので、実はあまり興味が湧かなかった。 が、予告編で以下の 2つを知って、俄然行かねば!に。 それらは、 1. メインテーマが「銃規制」 であり、かつ、 2.主人公は所属していた会社に反旗を翻し、闘いに挑む物語 ということ。 1. でいうと、ラスベガスで50人以上の犠牲者の銃乱射事件の直後で、このテーマはタイムリー! ついでに 2 .は実は、自分の境遇に似ている設定、なのだ! (誤解がないように. ...[外部サイトの続きを読む]
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