鋼の錬金術師　完結編　最後の錬成 (2022)：映画短評

作品個体が持つ要素以外にも多くの条件が絡み合って映画興行が成り立っていることとその難しさを改めて痛感した前編を受けての後編。その前編ありきで物語が進むので後編から突然見たら物語が全く分からないので、要予習です。しかし原作のクライマックス部分を描いた後編はまさに見どころがぎっしり、みっちりと濃縮された映画になっています。非常に多くのキャラクターが入り乱れ、舞台となる土地も変わるので、駆け足感は否めませんし、各キャラクターはもっと深堀されてもいいのかなと思いますが、これはこれでちゃんと楽しめるエンタメ作品と言えるでしょう。