メイヘムガールズ (2022)：映画短評

さまざまな念動力に目覚めたことで、退屈だった日常が大きく変わるJK4人組。『超能力研究部の3人』ばりなユルさゆえ、ただならぬ展開が待ち構えているかと思っていると、いきなり銀行強盗を決行し、“JK版『クロニクル』”に突入！　とはいえ、低予算ゆえ、あまりに大風呂敷を広げすぎて大変なことに。ワイヤーコーディネーターとして下村勇二が参加したアクションシークエンスも、かなり微妙な仕上がりだ。コロナ禍で鬱屈したJKの気持ちを代弁しようとした監督の意気込みは分かるが、「欲が出ちゃった」を始め、脚本の酷さが際立つ。とはいえ、吉田美月喜らエスパー4人組の健闘と2022年最大の珍作であることから、★おまけ。