おいしくて泣くとき (2025):映画短評
おいしくて泣くとき (2025)
お腹が空きます
青春時代のほろ苦い恋と”食”を絡めた一本。これまで意外な映画で脇役を務めてきた長尾謙杜の劇場公開作品初主演となります。色々な選択肢もあったと思いますが、思いのほか丁寧で優しい地に足の着いた作品を選んだなという感じです。相手役の當真あみは経験値の高さを感じさせる演技を見せました。大人パートを担った安田顕は流石の巧さ、不器用ながら愛すべき父親像を作り上げました。主人公の大人パートを演じたディーン・フジオカは主人公の延長線上にあるキャラクターに説得力を持たせています。要所要所に登場する焼うどんがとても美味しそうでお腹が空きました。
この短評にはネタバレを含んでいます