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深い谷の間に (2025):映画短評

深い谷の間に (2025)

2025年2月14日公開 127分

深い谷の間に
画像提供 Apple

ライター2人の平均評価: ★★★★★ ★★★★★ 3.5

猿渡 由紀

複数のジャンルがミックス。途中から思わぬ方向に

猿渡 由紀 評価: ★★★★★ ★★★★★

少しずつふたりの関係が築かれていく最初の1時間は、陳腐かなとは思いつつも、主演のふたりが魅力的だし個人的に恋愛ものが好きなので引き込まれた。と思ったら突然にして、まるでビデオゲームのような世界に急変。意外なジャンルのミックスは、もちろん意図的。そもそもスコット・デリクソン監督なのだし、納得と言えばそう。だが、いかにも作り物っぽいCGと新鮮さのないアクションが連発される後半が、そこまでを楽しんできた観客を良い意味で驚かせるのかは疑問。ラストもどうなのか。まあ、自宅で気軽に見られるお金のかかったB級映画と思って見れば良いのだろう。無駄遣いされていてもシガニー・ウィーヴァーはさすがに存在感あり。

この短評にはネタバレを含んでいます
相馬 学

スナイパーのソーシャル・ディスタンス

相馬 学 評価: ★★★★★ ★★★★★

 凄腕のスナイパーが極秘ミッションに挑む物語と思いきや、意外な方向に転がってワクワクしながら楽しんだ。

 谷を挟んで向かい合う男女のスナイパーという緊迫設定や、彼らにさえ任務の意味がわからないミステリー。そこに谷を挟んでの交流という要素が加わるのだが、ジャンルよりも人間ドラマに重きを置くデリクソン監督らしさがにじみ出て、共感を抱かせる。

 中盤以降の仰天展開は見て驚いて欲しいが、それでも人間ドラマの点ではブレずに着地する。主演ふたりの孤高と愛の体現はアクション演技ともども光っており、いやおうなしに引き込まれる。

この短評にはネタバレを含んでいます
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