ジョージ・マイケル 栄光の輝きと心の闇 (2023):映画短評
強く繊細に乱反射する「仮面の告白」的な光と影
2016年に53歳で逝去した稀代のポップスターの生涯に迫る、『ジョージ・マイケル~素顔の告白~』(05年)や『ジョージ・マイケル:フリーダム アンカット完全版』(22年)を経てからのドキュメンタリー。後発のぶん包括的な内容になっていて、わりと入門編に向いているかも。監督は英国音楽業界の重鎮サイモン・ネイピア=ベル(39年生)。83年~85年にワム!のマネージャーも務めていた。
時系列に沿った率直な語りで、鑑賞後の余韻は深く重い。スティーヴィー・ワンダーをはじめ、サナンダ・マイトレイヤ(元テレンス・トレント・ダービー)、ルーファス・ウェインライト、トム・ロビンソンらの証言が聴けるのも嬉しい。
この短評にはネタバレを含んでいます



















