mentor (2026):映画短評
「喪失」の先に見えた指導者の存在
最高の相棒&ライバルだった仁志原了を失い、早10年。近年「喪失」を描いてきた𠮷田恵輔監督の先に見えたのは「メンター」という存在。教育者としての「メンター」をシリアスに描いた前作『四月の余白』を「side-A」とするなら、今回はブラックコメディとして作られた「side-B」だ。事件の被害者を演じる綾野剛の怒りに満ちた芝居を期待する観客を大きく裏切り、加害者を演じる磯村勇斗と末澤誠也が狂い始める。過去作のパロディなども随所に仕掛けられ、ある意味「第三期」到来といえる熟練技が光りまくる。そして、次回作では𠮷田監督自身の「メンター」である新井英樹原作にふたたび挑む流れも興味深い。
この短評にはネタバレを含んでいます






















