ミステリー・アリーナ (2026):映画短評
ライター2人の平均評価: 3.5
唐沢寿明の説得力
『TRICK』の堤幸彦監督が「多重解決ミステリ」というミステリの極北に挑んだ怪作。『TRICK』好きな人はイケるんじゃないだろうか。唐沢寿明がずっと異常な演技をしているが「唐沢寿明ならしょうがない」という気分にさせられる。「ミステリーアリーナ」は大人気番組のはずなのにセットや演出が異常にチープなのは、近い将来「リハック」や「ノーボーダー」のようなYouTube番組が地上波で流れるようになるという設定なのでは。傲慢な企業家がひとりで作ったテレビ番組はこうなるという堤幸彦なりの皮肉なんじゃないか。まったく違うかもしれないが。
スタッフ、キャスト、やはり巧い
こういった飛び道具的な設定の作品をいつまで堤幸彦監督にゆだねるのか?という映画業界的な問題が頭に浮かんではしまったものの、いざ見始めてしまえば、これがやっぱり面白い。外連味溢れる演出、そしてメインキャストの唐沢寿明と芦田愛菜。ここで、唐沢寿明を持ってくるのか?と思いましたが、暗くて重くテンションの高い情念を抱えたキャラクターを演じ切れる人と考えると適切なチョイスだったと思います。対する芦田愛菜も、流石の存在感。この二人が対峙する場面だけでも一見の価値があります。共演陣も面白い面々が揃いましたが、トリンドル玲奈が良かったですね。





















