チルド (2026):映画短評
コンビニの日常に狂気をギリギリラインで接着。怖いけど妙な快感
日常に潜む暗黒の落とし穴と、それを見つめる醒めた視線、どこか脱力系の空気…と、黒沢清+コーエン兄弟+カウリスマキを融合させたような怪作。
コンビニの日常をカリカチュアしつつ、自分の仕事に喜びを見つけようと頑張っても、何かのきっかけで否定される負のループを創出。「辛くて怖い状況を、妙に可笑しく感じさせる」演出で観る者の邪念を掻き立て、全体では現代社会の縮図になってるあたりも優秀。
「感情のない目」が今の日本の俳優で最も似合う染谷将太。その特質が完璧に生きた適役に加え、西村まさ彦のセリフ回しが一見、素っ頓狂を装い、狂気に堕ちかけた者のリアルを表現。コンビニのテーマソングが不穏なほど脳内ループする。
この短評にはネタバレを含んでいます




















