EPiC/エピック エルヴィス・プレスリー・イン・コンサート (2025):映画短評
エルヴィスを未来へと解き放つ
『エルヴィス・オン・ステージ』(70年)から半世紀。バズ・ラーマンは『エルヴィス』の映像魔術をさらに推し進め、膨大なアーカイヴに最先端技術で新たな火をつける。電撃のような編集と色彩が“永遠の現在”を切り開き、70曲以上が畳みかける全編ハイライトの構成は、ステージを記録から体験へと転換させる。
外部の語りを排したエルヴィスの声と身体による純粋な作品組成。『ザ・ビートルズ: Get Back』と同様の潔さがジャンプスーツや汗の輝き、音楽の劇的な躍動を圧倒的な“今”として我々の眼前に立ち上げる。ソフィア・コッポラの『プリシラ』が示した別の像とも響き合い、エルヴィスを再び文化の中心に召還するのだ。
この短評にはネタバレを含んでいます



















